アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

 変な質問とお思いでしょうが,読者の皆さんは,どのデイヴ・リーブマンがお好きですか?  マイルス・デイビスのバンドにいた頃の「元気印」のデイヴ・リーブマンですか? それとも今ではこちらが「定番」として定着した感のある「内省的で叙情的な」デイヴ・リーブマンで ...

 林栄一のジャズ・スタンダード集である『MONA LISA』(以下『モナ・リザ』)は,大多数のジャズ・ファンにとって極上のアルバムである。  余計な装飾を排除したストレートなアレンジと相まって,林栄一が丁寧にのジャズ・スタンダードを吹き上げている。林栄一 ...

 ブラッド・メルドーを聴かなくなったのは,一体いつ頃のことだろう。  あっ,正確には聴かなくなったのではなく,パタリとニュー・アルバムを買わなくなってしまった。  理由は単純である。ブラッド・メルドーがジャズを演奏しなくなってしまった。  2010年代に入 ...

 うわぁ。多田誠司がいいよなぁ。スガダイローがいいよなぁ。素晴らしいデュオ・アルバムだよなぁ。  『WE SEE!!』というアルバムは,多田誠司についての薀蓄やスガダイローについての含蓄など抜きにして,音を追いかけているだけで楽しくなる。うれしくなる。手 ...

 ボブ・ジェームス最大の「問題作」と書くと語弊があるよなぁ。言葉を選ぶと「衝撃作」と表現した方がピッタリくる。そんな「衝撃作」が『COOL』(以下『クール』)である。  何が「衝撃」だったのか? ここは黙って『FOURPLAY』に続けて『クール』を聴いて ...

 通称「ロスト・クインテット」への参加で,あのハービー・ハンコックを“出し抜いた”チック・コリアが,アコースティック・ピアノで綴った「電化チック“マイルス”コリア」が『SUNDANCE』(以下『サンダンス』)である。  『サンダンス』には“電化マイルス” ...

 デュエット・アルバムが数十枚も存在するチック・コリア。そんなチック・コリアのデュエット・アルバムの中で,チック・コリアの名前が後から出ているのは,後にも先にもボビー・マクファーリンとのデュエット・アルバム『PLAY』(以下『スペイン』)以外には存在しな ...

 『RUNNIN’ WILD』(以下『ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン』)とは,山中千尋による“キング・オブ・スイング”ベニー・グッドマン・トリビュート集。  山中千尋が『ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッ ...

 普通なら「お兄ちゃんが習っているから僕も〜」と弟がお兄ちゃんの真似をしそうに思えるが,殊更,ジャズメンにおいては,肉の兄弟で同じ楽器を演奏するパターンは少ない。  ランディー・ブレッカーがトランペットでマイケル・ブレッカーがテナー・サックス,ブランフォー ...

 山中千尋に(ビジュアル面を含めて)入れ込んでいる管理人。山中千尋のアルバムは全部持っている。だから『ROSA』(以下『ローザ』)も買うのは当然の儀式。でも本音を書くと今回ばかりは「ためらい」があった。  『ローザ』の“売り”は「ピアノ+ベース+ギター」 ...

 フォープレイの前身がボブ・ジェームスのソロ・アルバム『GRAND PIANO CANYON』にあったことは以前に書いたが,実は『GRAND PIANO CANYON』にも前身があった。つまりはフォープレイの元ネタの元ネタに当たる。  それが何と!ボブ・ ...

 『BAROQUE』(以下『バロック』)の大西順子が重い! 『バロック』の大西順子が強い! いや〜“女帝”大西順子が重くて強い! 大西順子がキビシーイッ!  トランペットのニコラス・ペイトン,テナー・サックス,アルト・サックス,バス・クラリネット,フルー ...

 『AI FACTORY』は『REBIRTH』〜『CITY COASTER』の延長線上で評価されるべきアルバムである。  『AI FACTORY』の中に,所謂“キラー・チューン”は入っていない。『AI FACTORY』は楽曲単位で聴くアルバムではない。ア ...

 クラーク・テリーとはマイルス・デイビスとオスカー・ピーターソンからベタボメされた「偉大なるトランペッター」である。  しかし,管理人がクラーク・テリーを聴こうと思う時,それはクラーク・テリーのトランペットを聴きたいからではない。管理人の中でクラーク・テリ ...

 『TOSHIKO MARIANO QUARTET』(以下『トシコ=マリアーノ・カルテット』)を聴くといつでも幸福感に包まれる。  なぜなら『トシコ=マリアーノ・カルテット』は,秋吉敏子が多大の苦労を乗り越えて,自らの手で掴んだ「幸福の記録」だと思うから。 ...

 ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。  実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...

 『IN CONCERT』(以下『イン・コンサート』)を購入したのは,かの有名なマイルス・デイビスの【枯葉】はアーマッド・ジャマルの【枯葉】の“まんま”という噂を聞いたからである。  こういう話を聞くと,読者の皆さんも一度自分の耳で確かめたくなったのでは? ...

 カシオペアからの神保彰と櫻井哲夫が脱退した時のような無力感に襲われた。あの時,これからどうやってカシオペアと接していけばよいかが分からなくなった。カシオペアこそが,管理人の「ヒーロー」だったのだから…。  バンドたるもの。メンバー・チェンジがいつかは必 ...

 3月4月は引っ越しシーズン! ということでアドリブログもライブドアから移転することになりました。  ただし,5/1現在,アドリブログの記事投稿数は2251ありまして,コンテンツ全部の移転はかなりの長期化が予想されます。  それで移転の計画は「少しずつ」 ...

 アート・テイタムの代名詞の1つが“超絶技巧”である。しかし,残念ながら管理人はそうは思わない。  やはりピアノ界の“超絶技巧”と来ればバド・パウエルでありオスカー・ピーターソンである。アート・テイタムの場合はそうではない。同じテクニシャン系で部類分けする ...

 3月4月は引っ越しシーズン! ということでアドリブログもライブドアから移転することになりました。  ただし,5/1現在,アドリブログの記事投稿数は2251ありまして,コンテンツ全部の移転はかなりの長期化が予想されます。  それで移転の計画は「少しずつ」 ...

 『エグザイルズ・ゲイト』からここまで変わって来るか!? これがゲイリー・トーマスの「M−BASE」オルガン・ジャズの2枚目『FOUND ON SORDID STREETS』(以下『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』)を初めて聴いた時の感想であ ...

 ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。  実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...

 ゲイリー・トーマスがリードする「M−BASE」のオルガン・ジャズが超カッコイイ。これぞ「新しいオルガン・ジャズ」の誕生である。  『EXILE’S GATE』(以下『エグザイルズ・ゲイト』)には,タイプの異なる2つのオルガン・コンボが収められている。   ...

 エリック・ドルフィーの『OUT TO LUNCH』の“痛快”全曲カヴァー集。それが大友良英「ONJO」拡大路線の集大成となる『ONJO PLAYS ERIC DOLPHY’S “OUT TO LUNCH”』(以下『ONJOプレイズ・エリック・ドルフィー ...

 『TILL WE HAVE FACES』(以下『ゲイリー・トーマス&パット・メセニー・プレイ・スタンダーズ』)の真実とは『ゲイリー・トーマス&パット・メセニー・プレイ・スタンダーズ』ではない。『ゲイリー・トーマス&テリ・リン・キャリントン・プレイ・“過 ...

 峰厚介と菊地雅章によるデュエット・アルバムが『DUO』(以下『デュオ』)である。  このデュエットは,峰厚介主導で聴くか? 菊地雅章主導で聴くか? によって印象が随分変わるように思っている。  管理人は『MAJOR TO MINOR』が気に入ったので,そ ...

 1980〜90年代にムーブメントを巻き起こした「M−BASE」が,現時点ではジャズ史に登場した最後の「新しいジャズ」である。  あれから随分と時間が経つというのに「M−BASE」の代表作を聴き直すと,未だに軽い衝撃を受けたりする。そんなぶっ飛んだ「M−B ...

 男の子が自分の父を指差して「ねぇ,見て。あの人が僕のお父さんなんだよ」と,誇らし気に紹介している場面を想像することができるか?  その男の子にとって父親とは世界一のスーパースター。世界一強い,世界一カッコイイと心の底から思っている。自慢の父親なのだ。   ...

 「M−BASE」の一派のくせして音楽理論などは全く考えていない。無の状態から過激なサウンドをぶつけてくる強心臓男。そのくせジャズの歴史を教養として身に着け,テナー・サックスの扱いに関しても無敵の超絶テクニックを身に着けた男。  「その男,凶暴につき」とは ...

 ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。  実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...

 80年代前半がウイントン・マルサリスとブランフォード・マルサリスに代表される「新伝承派」の時代であったとすれば,80年代後半はスティーヴ・コールマンとジェリ・アレンに代表される「M−BASE」の時代であった。  「M−BASE」の音楽理論ははっきり言っ ...

 近年の村上寛の大ヒットはドラムではなくペンである。特に村上寛自身が大ファンであろう,林栄一と片山広明による“国宝級”双頭バンド=「デ・ガ・ショー」へ寄稿したライナーノーツである。  「デ・ガ・ショー」の1st『DE−GA−SHOW!』(以下『デ・ガ・シ ...

 2004年に国内盤としてリマスタリングされて再発された「e.s.t.」の公式デビュー盤『WHEN EVERYONE HAS GONE』(以下『ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』)。  『ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』の国内盤のリリース1つ前のアルバムは ...

 『SEVEN DOORS』(以下『七つの扉』)は“ジャズ・ギタリスト”加藤崇之からの「第二の衝撃波」だった。  「第一波」は加藤崇之を初めて聴いた「CO2」の『TOKAI』だった。「リアル・フリー・ジャズ・オールスターズ」の「CO2」にあって,あの片山 ...

 ゲイリー・ピーコックとビル・フリゼールによる『JUST SO HAPPENS』(以下『峠の我が家』)を購入したのは2000年のことである。  1994年リリースの本盤。購入が遅れたつもりはない。何度も書いているのだが管理人は(今のところは)パッケージング ...

 T−スクェア退団後の本田雅人の初仕事は“原点回帰”なビッグ・バンド・プロジェクトとなる「本田雅人B.B.STATION」。  『B.B.STATION LIVE AT ROPPONGI PIT INN』の出来が完璧である。初仕事でこのクオリティとは参っ ...

 1st『イーストワード』は,ミュージシャンとしての成長や刺激のためなど関係なく,1人の人間として東洋の思想や禅の世界に興味を抱き来日していたゲイリー・ピーコックの情報を聞きつけた伊藤潔と菊地雅章がセッティングしたレコーディング。。  ゆえに出来上がりは, ...

 小池修って人気者なんだなぁ。「ミュージシャンズ・ミュージシャン」なんだろうなぁ。  だってSOURCEとEQのフロントマンですよ。ドラムの石川雅春と大坂昌彦が,ベースの青木智仁と納浩一が,キーボードの小野塚晃と青柳誠が,ギターの梶原順とトランペットの佐 ...

 ジャズ・ベース界のレジェンド=ゲイリー・ピーコックの記念すべき初リーダー作はアメリカではなく日本のCBSソニーからのリリースであった。  あのビル・エヴァンス・トリオのベーシストを務め,フリー・ジャズ・シーンでも大活躍してきたゲイリー・ピーコックとしては ...

 ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。  実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...

 ブライアン・ブロンバーグの『BASS ACKWARDS』(以下『ベース・アクワーズ』)を聴いて,これがベーシストのソロ・アルバムだと思う人は世界に1人もいないことだろう。  『ベース・アクワーズ』とは「100%ギタリスト」のソロ・アルバムに聴こえる。それ ...

 日本が誇る若手ドラマーの2TOP。その1人がフュージョン方面の坂東慧であれば,もう1人はジャズ方面の石若駿であろう。  T−スクェアのメイン・コンポーザーである坂東慧の作曲センスの高さは有名であるが,石若駿のソロ・デビュー作『CLEANUP』を聴いて, ...

 チャーリー・ラウズの『BOSSA NOVA BACCHANAL』(以下『ボサ・ノヴァ・バッカナル』)は,世界的なボサノヴァ・ブームが巻き起こる中でリリースされたボサノヴァ集であるが,ただ流行を追っただけのボサノヴァ・アルバムとは一線を画している。  そう ...

 菊地雅章の“電化マイルス”大接近と来れば1981年の『SUSUTO』と1982年の『ONE WAY TRAVELLER』と思われているが,実はその5年前に,それこそ正規“電化マイルス”のサイドメンたちと,トランペッターをマイルス・デイビスから日野皓正に ...

 ゲイリー・マクファーランドと来れば,ナベサダ・フリークとしてはやっぱり「ナベサダにブラジル&ボサノヴァの影響を与えた人物」となるだろう。純粋にヴィブラフォン奏者としての評価は抜きにである。  バークレー音楽院を卒業した渡辺貞夫が最初にツアーに参加したの ...

 テナー・サックスの片山広明とアルト・サックスの林栄一の「変態系2トップ」がフロントを務める「CO2」であるが「CO2」の真の主役はスーパー・ヒーロー・ツイン・サックスではなく加藤崇之の“七色ギター”である。  尤も加藤崇之が前面に出ているわけではない。 ...

 『FEELS SO GOOD』(以下『フィール・ソー・グッド』)は“永遠の名盤”である。  何てったって抜群にメロディーが良い。いつまでもメロディーが心に残る。CDを聴く。ただそれだけなのに本当に気分が良くなってくる。徐々にテンポが上がってきて次の展開が ...

 カシオペア&ザ・スクェアで幕開けした管理人のジャズ/フュージョン人生。そこからまずは主要なフュージョン・グループ,ナニワ・エクスプレス,MALTA,松岡直也辺りを聴きまくりトドメはやっぱりウェザー・リポート。この流れは今でも続いている。  どちらにして ...

 全員がレジェンドでマスターの集まりである“実力派だからここまでできる”軽いセッション・アルバム『LIKE MINDS』とは全く違う,ゲイリー・バートン&パット・メセニーの続編が『QUARTET LIVE』(以下『クァルテット・ライヴ』)。  『LIKE ...

↑このページのトップヘ