アドリブをログするブログ “アドリブログ” JAZZ/FUSION

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...

 TVからジャズが流れ出す機会は多くない。それで,たまにTVからジャズが流れ出すと,どうしても過剰に反応してしまう。耳が喰いついてしまう。  松永貴志と矢野沙織による「報道ステーション」のテーマ曲【OPEN MIND】を,毎晩の“訓練の賜物”か,やっと ...

 『PARKER’S MOOD』の4曲目は【BILLY’S BOUNCE】(以下【ビリーズ・バウンス】)。  【ビリーズ・バウンス】の聴き所はたくさんあるが,主役はチャーネット・モフェット! “ブイブイ”言わせる“地を這う”ベースが,観客のボルテージを, ...

 『PARKER’S MOOD』の3曲目は【LAMENT】(以下【ラメント】)。  【ラメント】は,ナベサダの快演が先か,バックの快演が先か,互いに一気に盛り上がる! ミディアムなのに“熱すぎる”名演である。あんなに哀しかったのに,こんなに豪快にぶつかり ...

 『PARKER’S MOOD』の1曲目は【STELLA BY STARLIGHT】(以下【星影のステラ】)。  【星影のステラ】の名演は多いが,キース・ジャレットとチック・コリアの代名詞的ナンバーなので,ピアノによる“静かな”プレイ向きという印象を持っ ...

 “ナベサダ”こと渡辺貞夫はJ−ジャズの枠を越えた,世界のジャズ・ジャイアントの一人である。  …と,紹介しようとも,読者の皆さんに渡辺貞夫の“偉大さ”はストレートに伝わらないのではないか?  管理人がそうだった。渡辺貞夫と来れば草刈政雄と豪快に笑う「ブ ...

 パット・メセニー・グループの“最新”グラミー受賞作,『THE WAY UP』をやっと手に入れました。  大作ゆえ嫌な予感がして敬遠していましたが,聴いてみると思いのほか“普通の出来”で良かったです。  ただしサウンドとしてはパット・メセニー・グループ ...

 『TIMELESS』の12曲目は【PAVANE】(以下【亡き王女のためのパヴァーヌ】)。  【亡き王女のためのパヴァーヌ】を取り上げるジャズメンは皆一様に“繊細な美の追究”に向かう。百戦錬磨のジャズメンでさえ,ついつい創作意欲を駆り立てられるだから,ラ ...

 『TIMELESS』の9曲目は【SIMPLE POEM】(以下【シンプル・ポエム】)。  “シンプルなピアノの詩”と言う意味の【シンプル・ポエム】だがポエムと言うよりは“ショート・ストーリー”! 印象的なクライマックスへと展開する,悲しい結末…。つかの ...

 『TIMELESS』の8曲目は【BUTTERFLY】(以下【バタフライ】)。  【バタフライ】を聴くと,いつも“どっぷりと”悲しみに沈み込んでしまう。こんなに“切ない気分”になるのはなぜなのだろう。今にも涙がこぼれ落ちてきそうで,この手の曲はどうも苦手 ...

 『TIMELESS』の7曲目は【CHOPIN IN CARIBBEAN (NOCTURNE OP.9 NO.2)】(以下【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9−2】)。  【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9− ...

 『TIMELESS』の6曲目は【VIA SPRING】(以下【ヴィア・スプリング】)。  【ヴィア・スプリング】は,わずか49秒の小品であるが,何度も繰り返し“マザーグース”似のメロディが登場する。  そのマザーグースとは【OLD MACDONALD  ...

 『TIMELESS』の5曲目は【CLAIR DE LUNE】(以下【月の光】)。  【月の光】は“大人”の気品溢れるジャズ! と言うのは,3人とも決して“自分が”前に出ようとはしていない。それどころか丁寧に,互いに音を重ね合っている。つまりはハーモニー ...

 『TIMELESS』の4曲目は【GYMNOPEDIE NO.1】(以下【ジムノペディ 第1番】)。  【ジムノペディ 第1番】は,ご存じ「エリック・サティ」の超有名曲。ジャズ・スタンダードもそうであるが,永遠の名曲と呼ばれるものは,様々なジャンルの様々 ...

 『TIMELESS』の3曲目は【PIANO SONATA OP.8 NO.2】(以下【悲愴】)。  【悲愴】に聴き覚えあり。ビリー・ジョエルの【ディス・ナイト】と思い込み,ライナーノーツに目を落とす。するとこんな解説が…。  「【悲愴】は,ベートーベン三 ...

 『TIMELESS』の2曲目は【FLOWER WALTZ】(以下【花のワルツ】)。  【花のワルツ】は,ハートフォード生命のCMタイアップだったので,聴き覚えのある方もいらっしゃると思う。小林稔侍主演「年金の達人・ほのぼの家族篇」と言えば分かるだろうか ...

 『TIMELESS』の1曲目は【AIR】(以下【G線上のアリア】)。  数あるクラシックの名曲の中でも,最もジャズメンに愛されてきた?【G線上のアリア】であるが,Sayaの見事なアレンジにより【G線上のアリア】が“ジャズ・スタンダード”の仲間入りを果た ...

 「逆輸入」という言葉がある。「MADE IN JAPAN」が海外で高く評価され,その人気ぶりから我が国でもブレイク,という図式。  SONYの“WALKMAN”。TOSHIBAの“DynaBook”。TOYOTAの“レクサス”…。数え上げれば,枚挙にい ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の7曲目は【WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?】(以下【恋とは何でしょう】)。  【恋とは何でしょう】のビル・エヴァンスは硬軟自在! 鬼のように激しく鍵盤を叩きつけていくかと思えば,ほんの一 ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の6曲目は【PERI’S SCOPE】(以下【ペリズ・スコープ】)。  【ペリズ・スコープ】は,親しみやすい“メジャー”テーマとジャズ・ピアノの“強さ”を兼ね備えた,エヴァンス・ファンにはお馴染みの名トラック!  イン ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の5曲目は【WHEN I FALL IN LOVE】(以下【ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ】)。  【ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ】のビル・エヴァンス・トリオは,実に“端正”で落ち着いた演奏。これこそピアノ・ ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の4曲目は【WITCHCRAFT】(以下【ウィッチクラフト】)。  【ウィッチクラフト】は名トラックである。読者の皆さんには,まずこの点をしっかりと押さえておいていただきたい。  管理人の“ジャズ批評家”としてのプライ ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の3曲目は【AUTUMN LEAVES(TAKE 2)】(以下【枯葉(テイク2)】)。  【枯葉(テイク2)】はモノラル録音。モノラルゆえ一音一音の粒立ちには欠けるが,全体のまとまりはステレオ以上である。  これ以降は ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の2曲目は【AUTUMN LEAVES(TAKE 1)】(以下【枯葉(テイク1)】)。  決定的名演があるスタンダード・ナンバーで“元祖”が確立したイメージを打ち破るのは難しい。  【枯葉】と言えば,キャノンボール・ア ...

 『PORTRAIT IN JAZZ』の1曲目は【COME RAIN OR COME SHINE】(以下【降っても晴れても】)。  【降っても晴れても】のビル・エヴァンスのピアノ・タッチが実に硬い。超・硬質の音! ハードボイルド!  普段は音色うんぬんより ...

 『釣りはフナに始まりフナに終わる』。  フナ釣りは一見簡単そうに思える。実際,初心者でも釣り堀に行けば簡単に楽しめてしまう。しかし,いざ本格的にフナ釣りに取り組むと非常に奥深い。それで釣りの達人たちは様々な釣りを経て,結局はフナ釣りへ原点回帰する…。 ...

 昨日,グラミー賞について“遅報!”しましたが,パット・メセニー・グループがまた受賞しましたね。一体,何回目の受賞なのか気になったので 「グラミー賞公式サイト」 で調べてみました。  すると…。あるはあるは,ザックザクの宝の山状態でした。  そこでパット・ ...

 グラミー賞! いやはや,発表から4日も経ってしまい,読者の皆さんも少し興ざめ?するのかもしれませんが,年末のお約束を果たすため,第48回(2005年度)グラミー賞についてレポートしてみます。「速報!」版が多数出ている中での「遅報!」版の発行で〜す! ...

 目ざとい読者の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが「アドリブログ」の顔?(デザイン)をちょっぴり変えてみました。  今流行のプチ整形です。  どこを整形したかって? プラグインの「コメント&カテゴリー」をツリー化してみました。どうです? カッコイ ...

アナログレコード  『COOL STRUTTIN’』の3曲目は【SIPPIN’ AT BELLS』(以下【シッピン・アット・ベルズ】)。  【シッピン・アット・ベルズ】は,ビ・バップ! 何と言ってもジャッキー・マクリーンである!  【シッピン・アット・ ...

アナログレコード  『COOL STRUTTIN’』の2曲目は【BLUE MINOR』(以下【ブルー・マイナー】)。  【ブルー・マイナー】には,古き良き時代“ジャズ最盛期”の香りが“プンプン”漂っている。この熱気,テンションが醸し出す雰囲気こそ,ファ ...

アナログレコード  『COOL STRUTTIN’』の1曲目は【COOL STRUTTIN’』(以下【クール・ストラッティン】)。  “洗練された都会の女性が,自分の魅力を嫌味なく誇示しながら,颯爽と歩いている。向かうはデートの待ち合わせ場所?”  こ ...

アナログレコード  まだまだ続く韓流ブーム。もはやその人気は本国での人気を完全に凌駕している。“ヨン様”の大ブレイクと共に韓流は日本の奥様方に根付いた“日本独自の文化”と呼んでも過言ではないだろう。  “ベースボール”が“野球”に変貌したのと同じように ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...

 1月後半より「ライブドア ブログランキング (音楽)」に「継続」ランクインしています。  たぶん最高位は19位です。  親愛なる読者の皆さん,いつも応援ありがとうございます。  「アドリブログ」の“本拠地”の表現を借りるなら,上位ランクインは豪語して「 ...

 『MODERN BEAT』の9曲目は【LOVING YOU, SOMETIMES LEAVING YOU】(以下【ラヴィング・ユー,サムタイムズ・リーヴィング・ユー】)。  【ラヴィング・ユー,サムタイムズ・リーヴィング・ユー】は,管理人にとっての“子 ...

 『MODERN BEAT』の8曲目は【PERPETUAL MOTION】(以下【パーペチュアル・モーション】)。  【パーペチュアル・モーション】は,ユニークなシンセのリズムに乗ったグルーヴ感と華やかなギターのメロディー・ラインが聴き所。岩見和彦のギタ ...

 『MODERN BEAT』の5曲目は【EMERGENCY】(以下【エマージェンシー】)。  【エマージェンシー】最高! ナニワ・エキスプレス最高! このトラックに関しては,間違いなく“称賛の嵐”しかないでしょう!  【エマージェンシー】に関しては,メチ ...

 『MODERN BEAT』の4曲目は【YELLOW ART】。  独特のテンポが“ひた走る”【YELLOW ART】は,この“ビブラホン似のキーボード”が,正にアート!  前半はナニワ・エキスプレスというバンド全員でのアトリエ鑑賞 → 1分53秒から青 ...

 『MODERN BEAT』の3曲目は【ORIENTAL MAKIN’ LOVE】(以下【オリエンタル・メイキン・ラヴ】)。  【オリエンタル・メイキン・ラヴ】は「和+ロック・ビート」なジャパニーズ・フュージョン。  ギターは“三味線”,キーボードは“琴 ...

 『MODERN BEAT』の1曲目は【INSIDE OF YOU】(以下【インサイド・オブ・ユー】)。  【インサイド・オブ・ユー】が,超カッコイイ! バンドとして最高のバランス! ナニワの“裏”ベスト・トラック!  イントロから岩見和彦のリズム・ギ ...

 突然ですが,問題です! 1985年を最後にサッパリとなり,2003年に見事復活した,上方を基盤とする…。  阪神タイガースの優勝! と答えたあなたは常識人。しかし答えは不正解。  正解は“ナニワ・エキスプレス再結成”。これです。正解したコアなあなたは非 ...

 目ざとい読者の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが「アドリブログ」は「livedoor Blog PRO」という有料サービスへ加入しました!  管理人はlivedoorの回し者ではありませんので,ここでアナウンスするつもりはなかったのですが,livedoor Blogを利用している者 ...

 『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.1』の3曲目は【THE PROPHET】(以下【ザ・プロフェット】)。  【ザ・プロフェット】は,テーマの異様さにアドリブの連発が加わって,初めてジャズに接する人にはお奨めできない。難解 ...

 『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.1』の2曲目は【BEE VAMP】(以下【ビー・バンプ】)。  【ビー・バンプ】で,エリック・ドルフィーはバス・クラリネットを吹いているが,アルト・サックスと何ら遜色なく吹きこなしている ...

 ジャズは音楽,ジャズは芸術であるのだから,ジャズにおいて“奇抜”という評価はナンセンスだ。  しかしナンセンスを承知の上で宣言する。エリック・ドルフィーは“奇抜”である。  これは何もエリック・ドルフィーの為すことやること,その手法,アプローチの仕方につ ...

アナログレコード  『WYNTON MARSALIS』の7曲目は【TWILIGHT】(以下【トワイライト】)。  【トワイライト】からは,ジャズの“極上”テイストが溢れ出す!  印象的なチャールス・ファンブローのベース・ラインの乗っかってくる,ケニー・ ...

アナログレコード  『WYNTON MARSALIS』のの6曲目は【WHO CAN I TURN TO(WHEN NOBODY NEEDS ME)】(以下【フー・キャン・アイ・ターン・トゥ(ホエン・ノーバディ・ニーズ・ミー)】)。  何と美しいトラック ...

アナログレコード  『WYNTON MARSALIS』の5曲目は【SISTER CHERYL】(以下【シスター・シェリル】)。  【シスター・シェリル】は,5人の高い表現力が結実したミディアム・ナンバー。特にロン・カーター&トニー・ウイリアムスが創りだ ...

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