アドリブをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

 フレディ・ハバードにとって『BLUE SPIRITS』(以下『ブルー・スピリッツ』)は,ハービー・ハンコックの『エンピリアン・アイルズ』『処女航海』やウエイン・ショーターの『スピーク・ノー・イーヴル』録音の時期と重なる「油の乗り切った」最良の時代の演奏 ...

 デビュー当時は“フュージョン・サックス・プレイヤー”として鳴らしていた本多俊之だったが『マルサの女』の大ヒット以来,多国籍音楽のリリースばっかり。  そんなルーティーンを打ち破って,本多俊之が久々にリリースしたフュージョン・アルバムが『REED MY L ...

 フレディ・ハバードがジャズ・メッセンジャーズから独立し,自分のグループで活動を始めたのが『BREAKING POINT』(以下『ブレイキング・ポイント』)からである。  これまでは何だかんだと称賛されても,所詮雇われ稼業。自分の音楽を追及したかったフレデ ...

 今では一般の日常語となった「スピリチュアル」という言葉はいつ頃から世間に定着したのだろう。恐らくは美輪明宏のあのTV番組のせいなのだろう。この世は「スピリチュアル」の花盛り。猫も杓子も「スピリチュアル」の文字を見る。  しかし,巷に「スピリチュアル」が ...

 『THE BODY & THE SOUL』(以下『ボディ・アンド・ソウル』)の主役はフレディ・ハバードではない。ウェイン・ショーターである。  そんな主役の2人は共にジャズ・メッセンジャーズの同僚として活動中。共演を重ね,新しいアンサンブルを重ねながら ...

 「T−SQUARE コンサートツアー2019 『HORIZON』」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。  「T−SQUARE コンサートツアー2019 『HORIZON』」の見所&聴き所はニュー・アルバム『HORIZON』がどう化ける ...

 行ってきました! 6/2「電気ビルみらいホール」での「T−SQUARE コンサートツアー2019 『HORIZON』」!  いや〜,楽しい〜。聴き慣れているはずのスクェアがすっごい新鮮だった。理由はズバリ,キーボード・プレイヤーの交代にある。えっ,盤石 ...

 「スイングジャーナル」誌,2000年10月号掲載,岩波洋三,大村幸則,小川隆夫,小西啓一,杉田宏樹,高井信成,中条省平,成田正,藤本史昭,村井康司,田中伊佐資,淡谷幸次の12名のジャズ評論家が選んだ「21世紀に残したいジャズBEST&BEST100:ジ ...

 松岡直也の「音楽活動40周年」祭りのテーマは「東京発ラテン・ダンス・ミュージック」。  いつものラテン・フュージョンをベースに,ブラスとストリングス,さらにはヴォーカル&コーラスが加わった“マンボ・ナオヤ”の世界が広がるのが『DANCE UPON A T ...

 『HUB−TONES』(以下『ハブ・トーンズ』)でフレディ・ハバードが一皮むけた。  『ハブ・トーンズ』でフレディ・ハバードがジャズ・ジャイアントの仲間入りを果たした。  『ハブ・トーンズ』以前のフレディ・ハバードの強みとは「超一流トランペッター」の1点 ...

 坪口昌恭というキーボード・プレイヤー。それは「東京ザヴィヌルバッハ」の人であり「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(DCPRG)」の人だった。 ( 現在では「菊地成孔ダブ・セクステット」の坪口昌恭が一番のお気に入り! ) ...

 『HUB CAP』(以下『ハブ・キャップ』)自体の出来はイマイチである。  しかし『ハブ・キャップ』には,ジャズ界のその後,を先取りしたフレディ・ハバードの功績について語られるべきであろう。フレディ・ハバードは一介のトランペッターではない。  フレディ・ ...

 『VIGOROUS』を買ったのは東京ザヴィヌルバッハの『A8V(ON THE EARTH)』を買った3日後のことだったことを覚えている。  『A8V(ON THE EARTH)』にハマッタ。そして坪口昌恭にハマッタ。そしてよく調べもせずにアマゾンで坪口昌 ...

 フレディ・ハバードのリーダー・アルバムである。フレディ・ハバードのデビュー盤である。なのに“からっきし目立っていなかった”『オープン・セサミ』でのフレディ・ハバード。  ティナ・ブルックスである。マッコイ・タイナーである。当時はまだ無名の2人との共演であ ...

 “凄腕ドラマー”大槻“KALTA”英宣については小沼ようすけ繋がりで追いかけるようになった。  「TKY」「AQUAPIT」のドラマーは大槻“KALTA”英宣以外には務まらなかったと思っている。管理人世代を熱狂させてくれる沼澤尚の次世代を担うJAM系ドラ ...

 ジャズの王者はトランペットである。そんな「王様のトランペッター」を語っていくとフレディ・ハバードの名前は外せない。  しかし,フレディ・ハバードのトランペットが本当に良いのは「新主流派」以降である。加えてフレディ・ハバードのトランペットが本当に良いのはサ ...

 『HORIZON』を一聴して強く感じたことは“河野啓三の偉大さ”であった。  河野啓三の不在が痛い。河野啓三がいないと「伝統のスクェア・サウンド」が成立しないことを思い知らされた気分がした。  …と言うのも実はこんなエピソードがある。以前にどこかのLIV ...

 この4月,TVをつければ「平成最後の…」という番組の多いこと多いこと。確かに一つの時代が終わるって人生の中でもそうそうあることではないので分からないでもないけども…。  平成から令和へ。管理人は友人を自宅に招いて食事をし,吉高由里子のドラマ終わりで,そ ...

 デビュー・アルバム『MASATO』で“天下を獲った”今津雅仁! 日本中の全ジャズ・ファンが期待値MAXで迎えた2ndが『WHAT’S A MELODY?』。 ( 『MASATO』はスイングジャーナル誌主催「ジャズ・ディスク大賞」【日本ジャズ賞】受賞! ) ...

 エルモ・ホープと来ればバド・パウエルの“バーター”というのが定説である。  その心は「バド・パウエル崩れ」で語られるよりも「ソニー・クラーク系マイナー崩れ」の方が正しいと思っている。  『ELMO HOPE TRIO』(以下『エルモ・ホープ・トリオ』)は ...

 難解なジャズの方が人気が郄いのは確かであるが,誰が聴いても分かりやすいジャズこそが「本家本元のジャズ」であろう。底抜けに楽しいアドリブが延々と続くジャズこそが「世界一」楽しい音楽だと思っている。  最右翼はやっぱりファンキー・ジャズになるのかなぁ?  管 ...

 世紀の大名盤『フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!』から15年。アル・ディ・メオラ,ジョン・マクラフリン,パコ・デ・ルシアの3人組による「スーパー・ギター・トリオ」が帰ってきてくれた。  ただし,自分たちが作り上 ...

 フランク・アヴィタビレの『JUST PLAY』(以下『ジャスト・プレイ』)とは国府弘子の『PIANO TAPESTRY』〜『PIANO ANNIVERSARY』〜『PIANO VOICES』の続編となるピアノ・ソロ・アルバムである。  騙されたと思って ...

 勝田一樹の1st『KAZUKI KATSUTA』を昨年買った。理由はDIMENSIONのニュー・アルバムが出ないと分かったから!  勝田一樹がなぜこのタイミングでソロ・アルバムと思ったのが2014年のこと。『KAZUKI KATSUTA』のリリースはDI ...

 ミシェル・ペトルチアーニ直系という触れ込みも『IN TRADITIONAL』でのバド・パウエル集の印象が薄く,結局は“雨後の筍”の一人というのがフランク・アヴィタビレに対する管理人の評価だった。  だからフランク・アヴィタビレの2nd『RIGHT TI ...

 渡辺香津美のコアなファンでないと収集出来ない事柄がある。カズミ・バンドの熱狂的なファンでないと成し遂げられない事柄がある。  カズミ・バンドの“最高傑作”『ガネシア』の色違いジャケット3色のコンプリートのことである。  『ガネシア』の色違いジャケット3色 ...

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...

 ミシェル・ペトルチアーニとフランク・アヴィタビレの関係性はキース・ジャレットとブラッド・メルドーのような関係性の中にある。  しかし現在この4人は対等ではない。フランク・アヴィタビレ1人だけが没落している。  過去においてミシェル・ペトルチアーニもキース ...

 管理人はリアル・マイルス世代を羨ましく思ってきた。特に電化マイルスを体感した世代が羨ましくてしょうがない。ある日,突然,ジャズの世界が一変する。そんな衝撃をリアルに体験してみたかった。  でっ「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GA ...

 『HOOTIN’ ’N TOOTIN’』(以下『フーティン・ン・トゥーティン』)について語る時,第一の枕詞は大抵,フレッド・ジャクソン唯一のリーダー作という言葉であろう。  それは事実であって事実ではない。なぜなら『フーティン・ン・トゥーティン』のリー ...

 『DADDY PLAYS THE HORN』(以下『ダディ・プレイズ・ザ・ホーン』)と来れば,デクスター・ゴードン・ファン以外にとっては,とってもチャーミングなジャケット写真の名画であろう。管理人もこのジャケット写真が大好きである。  しか〜し,デック ...

 菊地成孔の2つのバンド。すなわち「DUB SEXTET」と「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(DCPRG)」は共に電化マイルスを模倣するバンドである。  ではなぜ菊地成孔は電化マイルスを模倣するバンドを2つも用意する必 ...

 老練なジャズ・ファンから何度も教えられた。「史上最高のトランペッターとはマイルス・デイビスではない。クリフォード・ブラウンである」。しかし先輩方の教えはこれだけでは終わらない。  続く言葉はこうである。「そのクリフォード・ブラウンに影響を与えたのがファッ ...

 ヤヒロトモヒロのリーダー・バンドなのだから,さぞパーカッションのバカテク全開かと期待して購入したのに,聴いてみたら「歌もの」&前田優子フィーチャリングだった『TOMOHIRO YAHIRO & OS AMARELOS』(以下『オズ・アマレーロス〜黄夢〜 ...

 『SILVER』(以下『シルヴァー』)とは,フォープレイ25周年の記念盤。題してフォープレイの「銀婚式」。  言わば“フォープレイ・ファミリー”勢揃いの「銀婚式」であって,初代ギタリストのリー・リトナーと二代目ギタリストのラリー・カールトンもゲスト参加で ...

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...

 『LET’S TOUCH THE SKY』で「フォープレイ=活動休止中のパット・メセニー・グループ」が擦り込まれてしまった管理人。  フォープレイにパット・メセニー・グループを求めるのは間違いだと分かったはいても,パット・メセニー・グループの新作は出そう ...

 「本多俊之ラジオクラブ」と来れば,テレビ朝日系「ニュースステーション」のオープニング・テーマや,伊丹十三の映画「マルサの女」「ミンボーの女」のテーマ曲を連想してしまう。  そんな中,管理人が初めて買った「本多俊之ラジオクラブ」のCDは『CHAMELLE ...

 新作のレコーディングが始まったわけでもないのに,ラリー・カールトンがフォープレイから脱退することがアナウンスされた。『ENERGY』の発売から2年後ですよ。唐突すぎやしませんか?  それからというものフォープレイのことを考え出すと,誰が次のギタリストを ...

 管理人はビッグ・バンドを始めとして大編成バンドは苦手である。たくさんの音色が混ざっていて判然としない。個人的な趣向として一つ一つの音をきちんと聴き分けたい願望がある。  あの人の音色がどうとか,この人のフレージングがどうとか,感想を話し合って仲間内で大い ...

 管理人的にはフォープレイのゴールド・ディスクの中ではイマイチの低評価作『ENERGY』(以下『エナジー』)である。  『エナジー』は本田雅人の『ACROSS THE GROOVE』直後の1枚。幾分贔屓目に聴いた1枚でもある。  贔屓目に聴いても数年間は低 ...

 “年に一度の音楽の祭典”第61回(2018年度)のグラミー賞が本日発表された。  ‟アメリカの星野源”ことチャイルディッシュ・ガンビーノが「年間最優秀レコード」と「年間最優秀楽曲」の主要2部門を含めた4冠受賞。ヒップホップが主要部門を初受賞+「最優秀ミ ...

 『X』を初めて聴いた時,ファースト・アルバム『FOURPLAY』に揺り戻ったように感じた。  それは多分にボブ・ジェームスのブラス・シンセの影響だと思う。だから『X』はフォープレイのいつものスムーズ・ジャズではなく,フォープレイ久々のフュージョンである。 ...

 『渡辺貞夫クインテット2019』! 今回のステージは休憩をはさんで,たっぷり2時間の長丁場。「随の随まで」堪能してまいりました。  御年85歳の渡辺貞夫。正直,ミス・タッチが目立ったように思う。でも全部で19曲のステージですよ。正確にはメドレーが2曲あ ...

 行ってきました! 2/3「佐賀市歴史民俗館 浪漫座」での『渡辺貞夫クインテット2019』!  渡辺貞夫のLIVEが見たい! 絶対に見たい!  以前はそんな風に思うことなどなかったのに,ソニー・ロリンズとウェイン・ショーターについてのニュースを聞いて,近年 ...

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...

 フォープレイには問題作が2枚ある。その1枚がリー・リトナーからラリー・カールトンへの交代直後のクリスマス企画盤『スノーバウンド』であり,もう1枚が4人全員が“あばれはっちゃく”となった『JOURNEY』(以下『ジャーニー』)である。  ただし,同じ問題 ...

 管理人にとって板橋文夫は「近くて遠い」存在である。  その「近い」の真意とは,板橋文夫は渡辺貞夫,日野皓正,森山威男のレギュラー・ピアニストの歴任者。エルヴィン・ジョーンズとも共演している“世界の板橋文夫”その人である。  事実,板橋文夫の演奏は,FM東 ...

 『YES,PLEASE!』で頂点に達してしまったフォープレイ。 やるべきことは全てやり尽くしてしまった…。  …にも関わらずレコード会社からは引き続きセールスの圧力がある。事実『YES,PLEASE!』はグラミー・ノミネーション。続編にも『YES,PLE ...

 MALTAの2nd『SWEET MAGIC』(以下『スウィート・マジック』)のレコーディング・メンバーが凄すぎる。  ギターの森園勝敏,ギターの天野清継,ギターの山岸潤史,ギターの松木恒秀,ピアノの佐藤允彦,キーボードの野力奏一,キーボードの松浦義和, ...

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