管理人の結論。『IMPACT』批評。 『IMPACT』の真実とは「NO・IMPACT」。メンバー・チェンジがあったとはいえ,全体的な印象としてはTRIXも所謂「中期」という感じで,安定したギター・フュージョンを聴かせてくれている。 NEWフェイスで ...
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / 夜行列車
思うに『NIGHT TRAIN』(以下『夜行列車』)こそが「THE EJT」の極みであろう。 正直,いい演奏である。ヨーロピアン調の静かな雰囲気がチャーミングである。 だけど決して脱線しそうなほどギリギリまでは攻めていかない。予定調和っぽいアドリブが ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 2004年度(第38回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / バルセロナの炎
ヨーロピアン・ジャズ・トリオに特別な思い入れはない。 ちまたで絶賛,あるいは批判されているようだが,個人的にはそのどちらでもない。アルバムも5枚しか所有していないし,無関心ですみません。そんな感じである。 管理人は考える。個人的にヨーロピアン・ジャズ ...
TRIX / FEVER
「スーパー・ポップ・ドル箱フュージョン・バンド」TRIXが7thアルバムで777の『FEVER』&『FEVER』〜! 「第2期トリックス」=「超絶フュージョン・エンタテインメント・バンド」の『FANTASTIC』は【BOS(T)ON!】でヨレてしまっ ...
ブラッフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズ / B.L.U.E. NIGHTS
ジャズ/フュージョンに目覚めるまで。管理人はその昔ヘビィ・メタル少年であった。ゆえにプログレも愛好していたしキング・クリムゾンも聴いていた。 “隠れ”ではあるが,ビル・ブラッフォードとトニー・レヴィンを現在でもリスペクトしている。 ただし,だからとい ...
TRIX / FANTASTIC
TRIXの6th『FANTASTIC』のCD帯にこう書かれていた。 『メンバー・チェンジ!?レーベル移籍!?一切無し!!! 第2期トリックスが描く,ポップ・フュージョンのファンタスティックな未来!シツコイくらいに超キャッチーな6thアルバム!!』。 ...
エロール・ガーナー / コンサート・バイ・ザ・シー
同じ大衆芸能方面の“ジャズ・ピアニスト”であるが,オスカー・ピーターソンが「エンタメ系」であるならば,エロール・ガーナーは「演芸系」である。 というのも,いつでもどこでもエンターテイナーしてしまうオスカー・ピーターソンに対して,エロール・ガーナーは劇 ...
TRIX / BESTRIX〜THE BEST OF TRIX
長らく管理人のフュージョン人生はカシオペアとスクェアの両雄,続いてDIMENSIONの3強体制。そこへ割り込んできたのがTRIXであった。( ← これは近年のお話。その昔はDIMENSIONとTRIXの位置にはNANIWAか松岡直也かMALTAかW渡辺 ...
エロール・ガーナー / ミスティ
【MISTY】と来れば山本剛のことであって,エロール・ガーナーではない。 これって単に山本剛が「ご贔屓」だからではない。感情的な思い入れではない。この思いはエロール・ガーナーのアルバム『ERROLL GARNER PLAYS MISTY』(以下『ミス ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 2003年度(第37回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
TRIX / STYLE
TRIXの“最高傑作”が『STYLE』である。間違いない。 その理由とはこれほどまでにバラエティに富んだ楽曲群を1枚のアルバムにまとめつつも,そのどれもがTRIX“らしさ”を感じさせる。大方の場合,アルバムのコンセプトが明確ではない場合,曲単位で評価 ...
エリック・マリエンサル / オアシス
エリック・マリエンサルはなぜ熱狂的な人気がないのだろう。 エリック・マリエンサルとは,なんてったってチック・コリアの「エレクトリック・バンド」のフロントマンであり,ラス・フリーマンの「リッピントンズ」のフロントマンなのである。 どうにもこの2大フュー ...
中洲ジャズ2018 / 日野皓正,日野賢二,石井彰,小沼ようすけ,武田真治,ROLLY,福岡城
行ってきました! 中洲ジャズ2018! 9/15の『日野皓正,JINO(日野賢二),石井彰,小沼ようすけ,武田真治,ROLLY,福岡城』の4ステージ! いやいや,本当に今年は行けただけで十分だと思っていた。2014年の8月9月も相当に忙しかった記憶が ...
TRIX / FORCE
カシオペアとスクェアのイメージから徐々に離れ出したTRIXにDIMENSION“その2”を感じ始めたきっかけが『FORCE』である。 なぜだろう。理由はきっと演奏に漲る“超絶技巧”である。遅まきながらTRIXに開眼した管理人にとって,長らくTRIXを ...
エリック・クラズノ / レミニス
管理人の3ピース“アイドル”ファンク・バンドがソウライブ。ソウライブは「完璧なトライアングル」バンドである。 ドラムでリーダーのアラン・エヴァンス,オルガンのニール・エヴァンスのエヴァンス兄弟2人だけではソウライブは成り立たない。 エリック・クラズノ ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 2002年度(第36回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
TRIX / ART
『MODE』では(『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴いた時にも)TRIXが元カシオペアの熊谷徳明と元T−スクェアの須藤満が組んだバンドだということを意識することはなかった。 しかし『ART』を聴いて,初めてTRIXの中のある“カ ...
エリック・ゲイル / フォアキャスト
「スタッフ」の2枚看板であるエリック・ゲイルとコーネル・デュプリーのツイン・ギター。 そんなエリック・ゲイルとコーネル・デュプリーが「スタッフ」結成前の同時期にソロ・アルバムを発表していた。 管理人が最初に聴いたのはコーネル・デュプリーの方だった。 ...
TRIX / MODE
TRIXって? 映画のMATRIX? 仲間由紀恵のTRICK? TRIXって知らないなぁ。 元カシオペアの熊谷徳明と元T−スクェアの須藤満が組んだバンドがTRIXなのかぁ。ベースとドラムがメインを張るJIMSAKUみたいな感じなのかなぁ。 と言うこと ...
エリック・ドルフィー&ハービー・ハンコック / 伝説のイリノイ・コンサート
『THE ILLINIOIS CONCERT』(以下『伝説のイリノイ・コンサート』)は,あの“発掘王”マイケル・カスクーナが掘り当てた,あのエリック・ドルフィーとあのハービー・ハンコックとの『伝説のコンサート』音源である。 録音当時の最重要人物=エリ ...
伊東 たけし / ダブル・サークル
ドッペルギャンガー〜フィリップ・セスと組んできた伊東たけしが“日本のフィリップ・セス”クリヤ・マコトと組んだ『DOUBLE CIRCLE』(以下『ダブル・サークル』)。 フィリップ・セスも先進的でトンガッテいたが“鬼才”クリヤ・マコトの作る「クラブ系 ...
ドナルド・ハリソン & テレンス・ブランチャード / エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル
『ERIC DOLPHY & BOOKER LITTLE REMEMBERD LIVE AT SWEET BASIL』(以下『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』)とは,エリック・ドルフィーとブ ...
カシオペア・サード / A・KA・RI
『A・SO・BO』『I・BU・KI』に続く三文字シリーズ三部作の完結編が『A・KA・RI』。 先日の「CASIOPEA 3rd 2018 A・KA・RI LIVE TOUR」のMCで野呂一生が語っていたが,この三部作,1作目の『A・SO・BO』を作って ...
エリック・ドルフィー / メモリアル・アルバム
『MEMORIAL ALBUM』(以下『メモリアル・アルバム』)が,なぜ『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.3』のタイトルにならなかったのかはヤボなので説明しないが,正真正銘『アット・ザ・ファイブ・スポット』シリーズの第 ...
20180729 CASIOPEA 3RD LIVE NO.2
「CASIOPEA 3rd 2018 A・KA・RI LIVE TOUR」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。 カシオペアのファン層からすると40代の管理人は若輩者に入る。ゆえにカシオペアのライブは大抵,会場の全員が座りっぱなし。各々 ...
20180729 CASIOPEA 3RD LIVE NO.1
行ってきました! 7/29「スカラエスパシオ」の「CASIOPEA 3rd 2018 A・KA・RI LIVE TOUR」! 2018年の夏は記憶にも記録にも残る異常気象。普段は外回りの多い管理人としては7−9月の3ヵ月で使う体力を7月の1カ月間で消耗 ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 2001年度(第35回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
伊東 たけし / スケア・ヘッドライン
『VISIONS』以降の伊東たけし。すなわちT−スクェア退団後のソロ・アルバムはそのどれもハイ・ボルテージ。 しかし,その中でもとびきり高電圧なのが『SCARE HEADLINE』(以下『スケア・ヘッドライン』)である。 伊東たけしのソロとしては,積 ...
エリック・ドルフィー / ラスト・デイト
長らくエリック・ドルフィーの「遺作」として知られた『LAST DATE』(以下『ラスト・デイト』)を管理人は「遺作」だとは思っていない。 それって遅れてやってきた『LAST RECORDING』に遺作の立場を乗っ取られたという意味ではなくて『ラスト・ ...
チキンシャック / CHICKENSHACK III
チキンシャックとは,サックスの土岐英史とギターの山岸潤史を中心とした日本の凄腕スタジオ・ミュージシャンが集まったフュージョン・バンド。 ゆえに3作目ともなればメンバー・チェンジが行なわれるのも普通の事であって(だってスクェアなんかは,デビュー後,アル ...
エリック・ドルフィー / アウト・トゥ・ランチ
エリック・ドルフィー唯一のブルーノート盤『OUT TO LUNCH』(以下『アウト・トゥ・ランチ』)を世評とは異なり管理人は評価していない。 こう書くと駄盤だと思われるといけない。『アウト・トゥ・ランチ』の演奏は素晴らしいし,リハーサルをこなしたセク ...
テザード・ムーン / エクスピリエンシング・トスカ
管理人のジャズ人生。キース・ジャレット・トリオを選ばなかったなら「テザード・ムーン」を選んでいたのかもしれない。 それくらい大好きな「テザード・ムーン」の『EXPERIENCING TOSCA』(以下『エクスピリエンシング・トスカ』)が難解である。 ...
エリック・ドルフィー / アット・ザ・ファイブ・スポット Vol.2
エリック・ドルフィーのメインの楽器はアルト・サックスなのだが,世間的にはフルート奏者,あるいはバス・クラリネット奏者のイメージが強いように感じる。 そんなフルート奏者のエリック・ドルフィー,バス・クラリネット奏者のエリック・ドルフィーの強烈なイメージ ...
山中 千尋 / ユートピア
山中千尋のジャズ・クラシック・アルバムの第2弾が『UTOPIA』(以下『ユートピア』)。 前回の『モルト・カンタービレ』が大好評。個人的にも『モルト・カンタービレ』の続編を期待していたので,今度は更に過激なアレンジで攻めてくるかと思いきや『ユートピア』 ...
エリック・アレキサンダー・カルテット / 真夜中のブルース
管理人はハロルド・メイバーンが大好きでエリック・アレキサンダー絡み以外でもハロルド・メイバーンのソロ・アルバムも結構な枚数所有している。 ← ってハロルド・メイバーンのピアノを一番聴いたのは矢野沙織ちゃんのアルバムで〜す。 そんなハロルド・メイバーン ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 2000年度(第34回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
e.s.t. (エスビョルン・スヴェンソン・トリオ) / ライヴ・イン・ロンドン
「e.s.t.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)」の新譜が6年振りにリリースされた。ただし,直輸入盤を除いて国内盤購入括りの管理人からすると『301』は発売されていないに等しいゆえ( ← ネットで試聴して,輸入盤は買わない主義を本気で撤廃しようか迷い中 ...
JAFROSAX / JAFROSAX
勝田一樹のソロ・プロジェクト「JAFROSAX」とは「JAZZTRONIK」方面の「クラブ・ジャズのポップス化」である。 しかし「JAFROSAX」の『JAFROSAX』を「野崎良太のサックス・ヴァージョン」と片付けるのは本意ではない。CDのジャケッ ...
エリック・アレキサンダー・カルテット / チム・チム・チェリー〜トリビュート・トゥー・ジョン・コルトレーン
『CHIM CHIM CHEREE〜TRIBUTE TO JOHN COLTRANE』(以下『チム・チム・チェリー〜トリビュート・トゥー・ジョン・コルトレーン』)とは,エリック・アレキサンダーによる「ジョン・コルトレーン・トリビュート」。 エリック・ ...
山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ
“山ちゃん”山本剛は根っからの“ジャズ・ピアニスト”だとつくづく思う。 何が書きたいのかと言うと音楽家とか作曲家ではなく“完全無欠のプレイヤー”だと言うことである。 山本剛と来れば,代名詞は【MISTY】である。VENUSからリリースした『SPEAK ...
エリック・アレキサンダー・カルテット / ジェントル・バラッズ III
管理人の選ぶジョン・コルトレーンの愛聴盤は『バラード』である。「シーツ・オブ・サウンド」よろしく,アグレッシヴな演奏こそがジョン・コルトレーンの真骨頂だと認めたうえでの『バラード』である。 『バラード』には,他のアルバム10枚分の魅力がある。代えのきか ...
KEEP / KEEP ALIVE
『DG−581』と『ROCK’N ROCKED ROCK』の超名盤2枚を有する「KEEP」の,J−フュージョンのスーパー・バンドとしての認知度が低いのは『KEEP ALIVE』の存在にあると思っている。 「KEEP」とは,バンドではなくセッション集団 ...
20180603 T-SQUARE LIVE NO.2
「T−SQUARE コンサートツアー2018 『CITY COASTER』」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。 電気ホールだけに“ビリビリに”盛り上がった「T−SQUARE コンサートツアー2018 『CITY COASTER』」 ...
20180603 T-SQUARE LIVE NO.1
行ってきました! 6/3「電気ビルみらいホール」での「T−SQUARE コンサートツアー2018 『CITY COASTER』」! 河野くんが,品行方正な正しい少年のラップで「福岡,盛り上がって行こうか」と韻を踏めば,晋吾くんが「電気ホールをビリビリ ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1999年度(第33回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...
ビル・シャープ / フェイマス・ピープル
シャカタクのリーダーであるビル・シャープの1stソロ・アルバムが『FAMOUS PEOPLE』(以下『フェイマス・ピープル』)。 管理人は大好きなフュージョン・グループ・メンバーのソロ・アルバムは追いかけていない。意図的に避ける習慣がついてしまった。 ...
KEEP / ロックン・ロックド・ロック
「KEEP」の楽曲単位としての“最高傑作”が【SONATINE】であるなら,アルバム単位としての“最高傑作”が『ROCK’N ROCKED ROCK』(以下『ロックン・ロックド・ロック』)である。 『ロックン・ロックド・ロック』は問答無用で素晴らしい ...
エリック・アレキサンダー・カルテット / ニューヨークの休日
『SUNDAY IN NEW YORK』(以下『ニューヨークの休日』)こそがエリック・アレキサンダーの“最高傑作”である。 管理人がエリック・アレキサンダーを愛する理由は,とにかく豪快に「男気テナー」を吹きまくるテクニシャンにして,音楽が生き生きと躍 ...
KEEP / DG-581
「KEEP」の骨格は深町純の細部まで書き込んだ譜面でまず間違いないだろう。 「KEEP」結成に至るまでの深町純は,本場アメリカの凄腕プレイヤーたちとの交流を深めることによって,自らの思い描くフュージョン・サウンドを追及してきた。 しかし,出来上がった ...