孔子の格言の一つに「師の跡を求めず,師の求めたるところを求めよ」というものがある。 人は師をお手本にしながらも,つい師のモノマネに終治してまいがちである。しかし,師のモノマネをするだけなら,師を持ち師に教えを請う必要はない。師から教えを請うという行為に ...
2006年10月
[CDレヴュー] ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / ラヴ・フォー・セール / AUTUMN LEAVES
『LOVE FOR SALE』の6曲目は【AUTUMN LEAVES】(以下【枯葉】)。 ハンク・ジョーンズも過去に何度も演奏してきたであろう,超有名スタンダードの【枯葉】である。 『LOVE FOR SALE』に収録することを決めたのだから,ハンク・ ...
[CDレヴュー] ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / ラヴ・フォー・セール / SOMEONE TO WATCH OVER ME
『LOVE FOR SALE』の5曲目は【SOMEONE TO WATCH OVER ME】(以下【誰かが私を見つめている】)。 実にチャーミングな【誰かが私を見つめている】である。この手の「中道系」でピアノを転がせる演奏をさせればハンク・ジョーンズの ...
[CDレヴュー] ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / ラヴ・フォー・セール / LOVE FOR SALE
『LOVE FOR SALE』の1曲目は【LOVE FOR SALE】(以下【ラヴ・フォー・セール】)。 「ザ・グレイト・ジャズ・トリオ」を聴くようになったのは,どちらかというと遅かった。有名なジャズメンを一通り聴き終わった頃に,何か他にも的に物色して ...
[CDレヴュー] ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / ラヴ・フォー・セール
ジャズ・コレクターを悩ますのが「日本企画盤」の扱いであろう。「日本企画盤」とは日本のレコード会社が「こういう内容と曲目でお願いする」といった感じで,海外のジャズ・ミュージシャンにオファーを出して制作されたアルバムのことである。 趣旨からして当然ながら日 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / ONE STEP UP(DVD)
『LACH DOCH MAL』『DVD』は【ONE STEP UP】(以下【ワン・ステップ・アップ】)のビデオ・クリック。 【ワン・ステップ・アップ】は,山中千尋のピアノ・ソロ映像! ジャズ・ファンとしては,ラリー・グレナディアとジェフ・バラードのプレ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / THAT'S ALL
『LACH DOCH MAL』の12曲目は【THAT’S ALL】(以下【ザッツ・オール】)。 山中千尋の【ザッツ・オール】は,原曲よりテンポアップなミディアム・ナンバー! なのに原曲以上に“ゆったりと時が流れている”! これこそ極上! 管理人は【ザッ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / WHAT A DIFFRENCE A DAY MADE
『LACH DOCH MAL』の11曲目は【WHAT A DIFFRENCE A DAY MADE】(以下【縁は異なもの】)。 【縁は異なもの】は,山中千尋の“映像作家ぶり”に感嘆の念を抱いてしまう。ローズとピアノが渾然とあちらこちらで鳴り響く,実に“ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / MODE TO JOHN
『LACH DOCH MAL』の10曲目は【MODE TO JOHN】(以下【モード・トゥ・ジョン】)。 【モード・トゥ・ジョン】は,山中千尋トリオが捧げるジョン・コルトレーン“カルテット”へのオマージュ! 山中千尋のジョン・コルトレーンへの思い入れ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / LIEBESLEID
『LACH DOCH MAL』の9曲目は【LIEBESLEID】(以下【リーベスリード〜愛の悲しみ】)。 【リーベスリード〜愛の悲しみ】は,好きすぎて好きすぎて気が狂ってしまった,阿部定のテーマ! 美しいメロディであるが,変拍子が効いている。次の瞬間ど ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / LACH DOCH MAL
『LACH DOCH MAL』の8曲目は【LACH DOCH MAL】(以下【ラッハ・ドッホ・マール】)。 【ラッハ・ドッホ・マール】は,山中千尋による45秒間のピアノ・ソロ・ショート・ピース。 【ラッハ・ドッホ・マール】の第一印象はトムとジェリー? ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / ONE STEP UP
『LACH DOCH MAL』の7曲目は【ONE STEP UP】(以下【ワン・ステップ・アップ】)。 【ワン・ステップ・アップ】は,とにかく凄い,大迫力! このトラックは“低音をブイブイ吹かせて”フェンダー・ローズを乗りこなす山中千尋の“峠越え”! ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / NIGHT LOOP
『LACH DOCH MAL』の6曲目は【NIGHT LOOP】(以下【ナイト・ループ】)。 管理人の勝手な推測であるが『ラッハ・ドッホ・マール』における,山中千尋自身の一番のお気に入りが【ナイト・ループ】ではなかろうか? 取り立ててキャッチーではない ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / THE DOLPHIN
『LACH DOCH MAL』の5曲目は【THE DOLPHIN】(以下【ザ・ドルフィン】)。 【ザ・ドルフィン】は,管理人にとって「おしゃべり,コーヒー,デパート」である? 軽快かつ濃密な楽しい一時が走馬燈のように駆け巡る。 【ザ・ドルフィン】での ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / RTG
『LACH DOCH MAL』の4曲目は【RTG】。 ゴキゲン&ノリノリ! 【RTG】を“身体全体を揺らしながら”プレイしている山中千尋の姿が音から見えてくる! 高速道路を一気に駆け抜けるかのような爽快感! このテクニックにしてこのアドリブ! 山中千尋 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / SERENADE TO A CUCKOO
『LACH DOCH MAL』の3曲目は【SERENADE TO A CUCKOO】(以下【カッコーのセレナーデ】)。 【カッコーのセレナーデ】は,正にピアノで“歌う”セレナーデ! 山中千尋のアドリブが幾重にも表情を変えながら,さわやかに駆け抜けていく ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / SABOT
『LACH DOCH MAL』の2曲目は【SABOT】(以下【サボット】)。 【サボット】は“千尋節”全開! 1曲目【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】で“肩透かし”を喰らった直後だけに「キターッ」てな感じで,一気に惹き付けられる。澤野工房時代からの山中千 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / QUAND BIRON VOULUT DANSER
『LACH DOCH MAL』の1曲目は【QUAND BIRON VOULUT DANSER】(以下【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】)。 【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】は,山中千尋の“肩の力の抜けた”リラックスした演奏と“熱い”アグレッシブなリズム隊 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール
バド・パウエルやセロニアス・モンクといった“大男”のジャズ・ピアノを聴くようになって偏見は消えたが,管理人がまだ子供だった頃,ピアノは“女の子が弾くものだ”と思い込んでいた。同級生の男子がピアノを習っていると聞くと,率先してバカにしていた記憶がある。 ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン / THE DRUM THUNDER SUITE
『MOANIN’』の5曲目は【THE DRUM THUNDER SUITE】(以下【ドラム・サンダー組曲】)。 【ドラム・サンダー組曲】こそ,ドラマー=アート・ブレイキーの真骨頂! 「ナイアガラ爆布」と称された,パワフルでダイナマイトな“野生児のリズム ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン / ALONE CAME BETTY
『MOANIN’』の4曲目は【ALONE CAME BETTY】(以下【アロング・ケイム・ベティ】)。 【アロング・ケイム・ベティ】は,真に名曲であり名演である。一日中リピートしても飽きない+もっともっと聴きたいと思わせる。 「ジャズ界広し」と言えども ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン / ARE YOU REAL
『MOANIN’』の3曲目は【ARE YOU REAL】(以下【アー・ユー・リアル】)。 【アー・ユー・リアル】は,典型的なハード・バップ・ナンバー。アート・ブレイキー奏でる“ミディアム・ファーストの4ビート”に心も身体も揺さぶられてしまう。 テーマ ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン / MOANIN'
『MOANIN’』の2曲目は【MOANIN’】(以下【モーニン】)。 【モーニン】を知らないジャズ・ファンは“モグリ”である! なんたって「ソバ屋の出前持ちまでが口笛で吹いた」という伝説?が残っているくらい当時の音楽界を“席巻”した超有名曲なのだから… ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン / WARM UP AND DIALOGUE BETWEEN LEE AND RUDY
『MOANIN’』の1曲目は【WARM UP AND DIALOGUE BETWEEN LEE AND RUDY】(以下【ウォーム・アップ・アンド・ダイアローグ(リー・モーガン&ルディ・ヴァン・ゲルダー)】)。 【ウォーム・アップ・アンド・ダイアローグ ...
[CDレヴュー] アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ / モーニン
ジャズ界には“名伯楽”が二人いる。マイルス・デイビスとアート・ブレイキーである。 勿論,二人ともプレイヤーとしても超一流ゆえ,正確には“名伯楽”とは呼べないが,優れたジャズメンを嗅ぎ分ける「嗅覚」は他のジャズ・ジャイアントの追随を許さない程,秀でたも ...
SACDプレーヤー / marantz(マランツ) / SA8001
SACD(スーパーオーディオCD)プレーヤーを購入しました! MARANTZ(マランツ)の「SA8001」です! オーディオにも熱心な読者の皆さんなら「アドリブログ」でも過去に何度か取り上げてきたので,スーパーオーディオCDについて,関心をお持ちかも ...
[CDレヴュー] 石原 江里子 / ディス・クレイジー・タウン / QUIET NIGHTS OF QUIET STARS/CORCOVADO
『THIS CRAZY TOWN』の2曲目は【THIS CRAZY TOWN】(以下【ディス・クレイジー・タウン】)。 【ディス・クレイジー・タウン】は,石原江里子の愛する“ロンドンへのラヴ・ソング”! 不思議なもので,美女はなぜだか「だめんず」がお好 ...
[CDレヴュー] 石原 江里子 / ディス・クレイジー・タウン / THIS CRAZY TOWN
『THIS CRAZY TOWN』の1曲目は【QUIET NIGHTS OF QUIET STARS/CORCOVADO】(以下【コルコヴァード】)。 ピアノの弾き語りで始まる【コルコヴァード】における石原江里子の存在感! アレンジはきれいなのに石原江 ...
[CDレヴュー] 石原 江里子 / ディス・クレイジー・タウン
石原江里子は「日本のセロニアス・モンク」である。最近強くそう思うようになった。 石原江里子のジャズ・スタイルは「ピアノの弾き語り」である。例えるなら,同じく美人ピアニストのダイアナ・クラールで決まりであろう。勿論,そう呼んでも何ら差し支えない。事実, ...
MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-11
《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。 『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...