アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2009年04月

 『THE SUMMER KNOWS』の6曲目は【I SHOULD CARE】(以下【アイ・シュッド・ケア】)。  【アイ・シュッド・ケア】の名演は多いがピアノものばかり? このトラックでもシダー・ウォルトンが大活躍している。しかし“本命のテーマ”はアー ...

 『BRAIN』の4曲目は【BRAIN】(以下【ブレイン】)。  【ブレイン】は,上原ひろみ作曲“荘厳な組曲”である。テーマは「迸る感情と冷徹な理性とのせめぎあい」である。  イントロでの“おもちゃっぽい”シンセ・サウンドに面喰った読者の皆さんは,きっ ...

 『BEST』の6曲目は【PURE MOMENT】(以下【ピュア・モーメント】)。  【ピュア・モーメント】の美しさは,ヴァイオリンでないと表現できない,という批評はまっとうである。しかし【ピュア・モーメント】の真実は「寺井尚子でなければ表現できない」で ...

アナログレコード  『EMERGENCY!』の6曲目は【SPECTRUM】(以下【スペクトラム】)。  【スペクトラム】も,曲としての構成はあるのだが,印象としては「ただ熱い演奏がある」のみである。トニー・ウィリアムスが凄い。ジョン・マクラフリンが凄い。 ...

 『PORTRAIT OF JACO』の1曲目は【PORTRAIT OF TRACY】(以下【トレイシーの肖像】。  世界一のジャコパス・フリーク=ブライアン・ブロンバーグが,ジャコパスの勝負曲=【トレイシーの肖像】で勝負に出た!  【トレイシーの肖像 ...

 ジャズメンにとって,トリビュート・アルバムの製作は,そのジャズメンをオマージュとして,自分自身を見つめ直すことである。そのジャズメンからの拭い去れない影響を意識しながら,自分自身のアイデンティティを確立する作業なのである。  その結果,出来上がったトリ ...

 『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』の8曲目は【MANDRAKE】。  【MANDRAKE】の聴き所は「ベーシストでメロディメーカーな」須藤満の“豊かな才能”にある。  須藤満のベーシストとしてのこだわりが8分の6拍 ...

 『TALES OF ANOTHER』の2曲目は【TONE FIELD】(以下【トーン・フィールド】)。  【トーン・フィールド】には気をつけろ! まだ大丈夫,と思っていると,気付けばいつのまにか,それは深い,スタンダーズ・トリオの“樹海の森”へと迷い込ん ...

 『NOW’S THE TIME』の8曲目は【CHI CHI(ALTERNATE TAKE)】(以下【チ・チ(別テイク)】)。  【チ・チ(別テイク)】は【チ・チ】での失敗箇所の録り直し。しかしこれが返り討ちにあおうとは…。  テーマの提示に続く,チャ ...

 『BEYOND THE MISSOURI SKY (SHORT STORY)』の5曲目は【FIRST SONG (FOR RUSH)】(以下【ファースト・ソング】。  ライナーノーツに【ファースト・ソング】が『ミズーリの空高く』の輪郭を成す最重要曲との ...

 『MOANIN’』の5曲目は【THE DRUM THUNDER SUITE】(以下【ドラム・サンダー組曲】)。  【ドラム・サンダー組曲】こそ,ドラマー=アート・ブレイキーの真骨頂! 「ナイアガラ爆布」と称された,パワフルでダイナマイトな“野生児のリズ ...

 『CLOSE−UP』の5曲目は【SAME GIRL】(以下【セイム・ガール】)。  【セイム・ガール】は,とにかく悲しい。涙の出ない,質の異なる悲哀を感じる。このトラックを聴いていると大抵もの思いにふけってしまう。  デヴィッド・サンボーンのアルト・ ...

 『CHET BAKER & CREW』の6曲目は【LUCIUS LU】(以下【ルシアス・ルー】)。  【ルシアス・ルー】は,肩肘張らない“ほんわか”の名演であろう。ゆるゆるの“脱力系”かな?  あっ,誤解のないように! ゆるゆるはだるだるではありません ...

 『MELODY BOOK』の6曲目は【SMART BUNNY】(以下【スマート・バニー】)。  【スマート・バニー】は,メロディアスなのか激しいのか,両者混在の打込み系ロック・ギター! ソリッドでラジカルなビートとエッジの立ったギターが跳ねているのに, ...

 『FACE TO FACE』の2曲目は【THERMO】(以下【サーモ】)。  【サーモ】は聴き所満載であるが,ズバリ,フレディ・ハバードが最後に全部“おいしいところをもっていくさま”を聴いてほしい。  【サーモ】の最初の聴き所は,クロマチィックなライン・ ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...

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