80年代前半がウイントン・マルサリスとブランフォード・マルサリスに代表される「新伝承派」の時代であったとすれば,80年代後半はスティーヴ・コールマンとジェリ・アレンに代表される「M−BASE」の時代であった。 「M−BASE」の音楽理論ははっきり言っ ...
2020年03月
デ・ガ・ショー / DE-GA-SHOW!
近年の村上寛の大ヒットはドラムではなくペンである。特に村上寛自身が大ファンであろう,林栄一と片山広明による“国宝級”双頭バンド=「デ・ガ・ショー」へ寄稿したライナーノーツである。 「デ・ガ・ショー」の1st『DE−GA−SHOW!』(以下『デ・ガ・シ ...
e.s.t. (エスビョルン・スヴェンソン・トリオ) / ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン
2004年に国内盤としてリマスタリングされて再発された「e.s.t.」の公式デビュー盤『WHEN EVERYONE HAS GONE』(以下『ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』)。 『ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』の国内盤のリリース1つ前のアルバムは ...
加藤 崇之 / 七つの扉
『SEVEN DOORS』(以下『七つの扉』)は“ジャズ・ギタリスト”加藤崇之からの「第二の衝撃波」だった。 「第一波」は加藤崇之を初めて聴いた「CO2」の『TOKAI』だった。「リアル・フリー・ジャズ・オールスターズ」の「CO2」にあって,あの片山 ...
ゲイリー・ピーコック&ビル・フリゼール / 峠の我が家
ゲイリー・ピーコックとビル・フリゼールによる『JUST SO HAPPENS』(以下『峠の我が家』)を購入したのは2000年のことである。 1994年リリースの本盤。購入が遅れたつもりはない。何度も書いているのだが管理人は(今のところは)パッケージング ...
本田 雅人 B.B.Station / B.B.STATION LIVE AT ROPPOGI PIT INN
T−スクェア退団後の本田雅人の初仕事は“原点回帰”なビッグ・バンド・プロジェクトとなる「本田雅人B.B.STATION」。 『B.B.STATION LIVE AT ROPPONGI PIT INN』の出来が完璧である。初仕事でこのクオリティとは参っ ...
ゲイリー・ピーコック / ヴォイセズ
1st『イーストワード』は,ミュージシャンとしての成長や刺激のためなど関係なく,1人の人間として東洋の思想や禅の世界に興味を抱き来日していたゲイリー・ピーコックの情報を聞きつけた伊藤潔と菊地雅章がセッティングしたレコーディング。。 ゆえに出来上がりは, ...
EQ / サード・リポート
小池修って人気者なんだなぁ。「ミュージシャンズ・ミュージシャン」なんだろうなぁ。 だってSOURCEとEQのフロントマンですよ。ドラムの石川雅春と大坂昌彦が,ベースの青木智仁と納浩一が,キーボードの小野塚晃と青柳誠が,ギターの梶原順とトランペットの佐 ...
ゲイリー・ピーコック / イーストワード
ジャズ・ベース界のレジェンド=ゲイリー・ピーコックの記念すべき初リーダー作はアメリカではなく日本のCBSソニーからのリリースであった。 あのビル・エヴァンス・トリオのベーシストを務め,フリー・ジャズ・シーンでも大活躍してきたゲイリー・ピーコックとしては ...
エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10-2
ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。 実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...