1970年代のフュージョン・シーンの台頭を切り開いた3グループがある。それが“電化”マイルス,ウェザー・リポート,リターン・トゥ・フォーエヴァーである。 この3グループは「マイルス・スクール」のメンバーが重なり合い,互いに刺激し合い,それぞれが異なる ...
2020年10月
タイガー 大越 / フェイス・トゥ・フェイス
1970〜1980年代のこと,TVCMをJ−フュージョンが席巻した時期があった。 資生堂の渡辺貞夫やサントリーの伊東たけしはスターになった。しかし,数あるCM群の中でも語られるべきはJTであろう。 マイルドセブン系のPRISMや角松敏生,ピース系の天 ...
アーニー・ワッツ / アイ・ヒア・ア・ラプソディ
アーニー・ワッツと来ればリー・リトナーの「ジェントル・ソウツ」や菊池ひみことのコラボレーションで活躍した「フュージョン・サックスの巨人」のイメージが強かったのだが,実はアーニー・ワッツというテナー奏者は“ゴリゴリのジャズの人”である。 アーニー・ワッツ ...
松岡 直也 feat. トゥーツ・シールマンス & 松木 恒秀 / カレイドスコープ
出発が他社に対抗するためのワーナー・グループによる「高音質盤」の作成のためにあった『KALEIDOSCOPE』(以下『カレイドスコープ』)だが,当の松岡直也にとって「高音質盤」なんて眼中なし。目指したのは,ただただお盛り上がりのセッション大会! 『カ ...
ボビー・ハッチャーソン / エンジョイ・ザ・ビュー
ボビー・ハッチャーソンが37年振りにブルーノートへ復帰したことが話題となった『ENJOY THE VIEW』(以下『エンジョイ・ザ・ビュー』)であるが,管理人にはボビー・ハッチャーソンではなく“デヴィッド・サンボーン買い”であった。 『TIMEAGA ...
スガダイロー / スガダイローの肖像・弐
スガダイローという人は,単なる“ジャズ・ピアニスト”ではない。「新しい音楽の発明家」だと思う。 『スガダイローの肖像・弐』の斬新な音楽性は,フリー・ジャズからはみ出ただけでなく,ジャズというカテゴリーをも超えてしまっている。 『スガダイローの肖像・弐 ...
サイラス・チェスナット / ビフォー・ザ・ドーン
管理人がサイラス・チェスナットを知ったのはマンハッタン・トリニティ以後のことである。 マンハッタン・トリニティにおけるサイラス・チェスナットのピアノが素晴らしい。繊細なピアノ・タッチで美メロのツボを確実に突いていく。カクテルっぽい部分が前面に出てはいる ...