MODERN BEAT-1 突然ですが,問題です! 1985年を最後にサッパリとなり,2003年に見事復活した,上方を基盤とする…。
 阪神タイガースの優勝! と答えたあなたは常識人。しかし答えは不正解。
 正解は「ナニワ・エキスプレス再結成」。これです。正解したコアなあなたは非・常識人。もはや深刻なフュージョン中毒では?

 そんな幸せな?中毒症状を緩和するには『MODERN BEAT』(以下『モダン・ビート』)。ここは「毒には毒」で対抗するしかありません。
 個人的に『モダン・ビート』が,ナニワの中では一番強烈! 聴き所は正にモダン・ビート! このモダンビートにすっかり乗せられてしまう。

 ビートと来ればベースドラムである。ナニワ・エキスプレスの人気看板も清水興東原力哉の2人に違いない。
 しかし1985年のナニワ・エキスプレス解散の理由は,MALTAの引き抜きによる岩見和彦の脱退。その時のコメントがいかしている。「この5人が揃わなければナニワ・エキスプレスではなくなるから…」。
 そう。このコメントからも明らかなように,ナニワ・エキスプレスは5人全員でビートを作り上げている。ギターキーボードテナー・サックスでさえも…。

 『モダン・ビート』をフュージョンと呼んで間違いないのだが,GRPなどの“軽やかな”イメージとはほど遠い。むしろハード・ロックをイメージした方が近い。肉厚,骨太,強力で音圧につぶされてしまいそう。
 恐らくナニワ・エキスプレスに関しては,使い古された“男”の代名詞が全てぴったり当てはまる! 硬派なビートの大洪水! “男”の張本人,リーダーの清水興はもはやフュージョン界の“永ちゃん”の域にある。間違いない!
 ナニワ・エキスプレスのメンバー全員,チョー気持ちよさそう!(by 北島康介)。正に金メダル級のスーパー・プレイのオンパレード。是非ご一聴を!

MODERN BEAT-2 最後に「ナニワ・エキスプレス」「カシオペア」はフュージョン・グループの名前。【ブルートレイン】【A列車で行こう】はジャズのトラック名である。
 別に鉄道の話をしているわけではありませんよ。阪神タイガースと答えたそこの常識人!
→ 2003年に続き2005年も阪神タイガース優勝おめでとうございます! ただし今年の日本シリーズでは,我が地元,千葉ロッテ・マリーンズが日本一をいただきま〜す!?

 何もナニワ・エキスプレスの紹介として述べる必要性など全くないのだが,管理人の友人にジャズの話をしているのに“てっちゃん”に間違われてしまう,とお怒りの人がいますので,世間の認識を高めるために一文記すこととしました。
 別に鉄道ファンもいい趣味だと思うんですけど…ねぇ? ちなみに管理人もその昔「ブルートレイン大百科」みたいな本を毎晩読んでおりました。

 
01. INSIDE OF YOU
02. EMPTY CORNERS
03. OLIENTAL MAKIN' LOVE
04. YELLOW ART
05. EMERGENCY
06. CHARCOAL BREAK
07. K-BONE SHFFLE
08. PERPETUAL MOTION
09. LOVING YOU, SOMETIMES LEAVING YOU

 
NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

(CBSソニー/CBS/SONY 1984年発売/38DH 122)

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