『TIMELESS』の4曲目は【GYMNOPEDIE NO.1】(以下【ジムノペディ 第1番】)。

 【ジムノペディ 第1番】は,ご存じ「エリック・サティ」の超有名曲。ジャズ・スタンダードもそうであるが,永遠の名曲と呼ばれるものは,様々なジャンルの様々なアーティストから,ありとあらゆる手法でやり尽くされており,結果,そこで目新しさを発揮するのは並大抵のことではない。

 Sayaの【ジムノペディ 第1番】も,いつもの“軽快な”独自色が出し切れていない。完全に曲の魅力に負けている。
 思うに【ジムノペディ 第1番】に対する愛着が強すぎて,斬新なアレンジを無意識のうちに控えたのでないか? 言うなれば,美しいと思うものには手を触れにくく感じる,あの感覚。

 管理人の結論。ノーマルでフォーマルなプレイは“華麗”だが,ジャズではない。
 1分45秒から始まるピアノ・ソロが“きらびやか”であるだけに,もっともっとSayaワールドへ発展させてほしかった。

 
SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

TIMELESS-1
Timeless
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