『GROOVE GLOBE』の4曲目は【JUNGLE FEVER】。


 【JUNGLE FEVER】が放つ空気感は,どことなくRTF? ヘッド・ハンターズ? その昔,NHK−FM『クロスオーバー・イレブン』で流れていた,フュージョンのスーパー・グループの“香り”が漂っている。

 じっくり聴くと“スクェア”以外の何者でもないのであるが,安藤まさひろエレキ・ギター伊東たけしフルートの組み合わせが,今時の耳に“新鮮”でもあり,なぜか“懐かしく”もある。
 この“郷愁感”こそ伊東たけしの“巧みの技”! ギターの後ろで“優しく”音を合わせていく。“笛吹き”フルートの魅力を生かしたハーモニー・センスにグッときてしまう。
 サビでのユニゾン全体がいいのだが,ピンポイントで2分20秒と4分21秒から始まる“締めの一吹き”。この音は“スクェア”という次元を越えた“フュージョン”の魅力である。

 それにしても【JUNGLE FEVER】での則竹裕之ドラミングは,かなりタイトでジャズ的だ。ガラッと雰囲気を変えたもんだ。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion