『MINT JAMS』の4曲目は【TIME LIMIT】(以下【タイム・リミット】)。

 真に“スリリングな演奏”という言葉は【タイム・リミット】のためにある。この“後がない”緊張感が,笑顔を消し去り,聴覚だけに全神経を集中するよう脳に代わって指令を下す!

 【タイム・リミット】での神保彰ドラミング! エフェクターで加工編集されたとは言え,素材は紛れもなくライブにおける一発録り。
 【タイム・リミット】が持つ驚異的なスピード感は“一人ツインドラム”こと神保彰の手数の多さに負っている。
 とは言え,神保彰の真の凄さは,単なる“十手観音”と言う愛称をはるかに越えたところにある。
 そう。ブレイク部分の“キメ”で聴かせる“歯切れの良さ”。そしてタムタムハイハットの“明瞭度”は他に類を見ない美しさである。 
 
 野呂一生の“カミソリ・ギター”と,向谷実の“トルネード・キーボード”が疾風のごとく駆け回る!
 44秒からの“ハイパー”キーボードと,それに続くディストーション+エンジン全開なエレキ・ギターが,ガゼン緊迫感を盛り上げる! 正に【タイム・リミット】! 手に汗握る一分の隙もない完璧な演奏である。
 ついに1分46秒からのメンバー全員がテンポアップした“うねり具合”が真にグルーヴィー

 【タイム・リミット】ではしっかり“裏方”を勤め上げた“ミスター・ファンク・ベース桜井哲夫の“見せ場”はラストの3秒間! 2分33秒からの山なりのベースが,まるで“海中火山の爆発”のごとく地底深くから顔を出し,他の3人を凌ぎきっている。

 
CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
MINORU MUKAIYA : Keyboards
TETSUO SAKURAI : Electric Bass
AKIRA JIMBO : Drums

MINT JAMS-1
Mint Jams
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