『LEFT ALONE』の2曲目は【CAT WALK】(以下【キャット・ウォーク】)。

 【キャット・ウォーク】での,マル・ウォルドロンピアノが最高である。
 特にテーマを鳴らしきる“くだり”の22秒から34秒あたりのフレーズがいい。そして55秒から一気に“はじけていく”この感じがいい。まるで熱い胸の内を吐露するかのような“朴訥とした情感”を感じさせてくれる。

 中盤も的確なアドリブを“唸り声”付で構築していく。この辺りにマル・ウォルドロン“らしさ”が充満している。下手したら【レフト・アローン】より好きかもしれない。
 事実,10回に1回は【レフト・アローン】ではなく【キャット・ウォーク】目当てに『LEFT ALONE』をかけているように思う。うまく表現できないのが悔しいが,何かが毎回引っ掛かる!

 【キャット・ウォーク】の別の魅力は,ジュリアン・ユーエル奏でるベース・ラインだろう。
 ジュリアン・ユーエルの控え目なベースソロと的確なサポートが,アドリブとはまた違う,素材“そのものの美味しさ”を教えてくれる。

 
MAL WALDRON : Piano
JULIAN EUELL : Bass
AL DREARES : Drums

LEFT ALONE-1
LEFT ALONE
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



ネヘミヤ記11章 エルサレムに再び人が住む
デビッド・ベノワ 『ビル・エヴァンスに捧ぐ