『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の5曲目は【MO’ BETTER BLUES】(以下【モ’・ベター・ブルース】)。
朗々と,ゆったりと上質の時間が流れていく! 【モ’・ベター・ブルース】の楽しみは,ジャズに“酔いしれる”楽しみそのものだ。
ブランフォード・マルサリス・クインテットの5人が,ジャズを“演る”楽しみを「かみしめる」演奏である。
豪快にアドリブを決めまくる演奏も楽しいが【モ’・ベター・ブルース】のように,丁寧に音を重ね合うハーモニーを楽しむのも「いとをかし」である。
とりわけ【モ’・ベター・ブルース】から受ける印象は,メンバーの笑顔・笑顔・笑顔! 全員が“ジャズ・ブルース”を実に楽しそうにプレイしている。
強いられて“嫌々音を合わせたジャズ”程つまらないものはないが,自ら進んで“調和”と“一致”を追い求めるジャズ!
リズムも含めて全てがいいのだが,最後の最後のケニー・カークランドの一音! この一音に【モ’・ベター・ブルース】の全てが凝縮されている。名演である。
BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
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クルセイダーズですか? どの辺のCDのことでしょうか? 私には心当たりが…。