『WAY OUT WEST』の6曲目は【WAY OUT WEST】(以下【ウェイ・アウト・ウエスト】)。

 【ウェイ・アウト・ウエスト】は,3人の名人技が“噛み合った”ソニー・ロリンズを代表する“歌もの”である。

 “歌もの”と言っても,当然ながらテナー・サックス・オンリー。しかし【ウェイ・アウト・ウエスト】に限っては“歌もの”と言い切ってよい,と思っている。
 ソニー・ロリンズに加えて,レイ・ブラウンベースシェリー・マンドラムでさえ,歌っているのだから…。

 歌おうと思わず,ふと気がついたら歌を口ずさんでいた,と言う「怖ろしい病気」を誰しも一度は経験したことがあるのでは? 【ウェイ・アウト・ウエスト】での,レイ・ブラウンシェリー・マンの演奏は,正にそんな感じ。無意識のうちに歌を歌っている。

 3人が繰り出すアドリブは“超ド級”! しかしそこはかとなくリラックス! 自然体であるがゆえ,天才の実力が100%発揮されたのだろう。最高のジャム・セッションの記録である。 

 
SONNY ROLLINS : Tenor Sax
RAY BROWN : Bass
SHELLY MANNE : Drums

WAY OUT WEST-1
WAY OUT WEST
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



民数記29章 ラッパの吹奏の日の捧げ物の手順
CHICK COREA ELEKTRIC BAND 『トゥ・ザ・スターズ