『THIS IS THIS』の8曲目は【CHINA BLUES】(以下【チャイナ・ブルース】)。

 ウェザー・リポートのファイナル・トラックである【チャイナ・ブルース】は“蛍の光”! 別にこじつけでも後付けでもない。音が「サヨナラ」を告げている。

 ジョー・ザビヌルキーボードは“乾いた透明感”で溢れている。情感など添えずに,終始,淡々と進行する。
 このシンセ・サウンドこそがウェザー・リポートの“旗印”である。 ← この意味何人のファンに分かるかなぁ?

 シンセ・サウンドが徐々に分厚く響き始めることで,ジワジワと盛り上がっていく。しかし風船が破裂する直前,自らの意志でしぼんでいく。
 ジョー・ザビヌル一人によるウェザー・リポートの解散・卒業式の歌“蛍の光”【チャイナ・ブルース】の独唱が終わった。
 実に美しい独唱である。余力ありあり。まだこれからだったのに…。

 
WEATHER REPORT
JOSEF ZAWINUL : Keyboards
WAYNE SHORTER : Saxophone
VICTOR BAILEY : Bass
MINO CINELU : Percussion, Vocals
PETER ERSKIN : Drums

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THIS IS THIS
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DIMENSION 『ロンリネス