『11TH DIMENSION “KEY”』の1曲目は【MAGIC ONE】。

 【MAGIC ONE】は“バリバリ”DIMENSIONの本領発揮! メンバー3人の掛け合いは,ただただ“熱い”演奏であるが,管理人の印象としては,どこかで緻密にコントロールされた“クール”な肌触りのトラックである。

 その要因は増崎孝司。バックで刻む“カッティング・ギター”がバンド・サウンドをコントロールしていく。バンマス経験の豊富な増崎孝司だから出来る,最前線での“サジ加減”がお見事!

 その増崎孝司の“ウネウネ”ギターに,徳永暁人チョッパー・ベースが“絡みつく”! 黒瀬蛙一のドラムが“底”を支えれば,後は“クレイジー・サックス奏者勝田一樹の独壇場!
 この“ビビット”感はもの凄いが,勝田一樹にしては“抑えめ”に吹き流した“形跡”がある。リラックスしてこの出来なのだから,逆に末恐ろしい,と思ってしまう。

 テーマでもラストでも随所に聴かせる“大ブロー”の何と伸びやかなことか。2分15秒からのアルト・ソロにはケニー・ギャレットが入っている。素晴らしい。

 
DIMENSION
TAKASHI MASUZAKI : Guitars
AKIRA ONOZUKA : Keyboards & Programming
KAZUKI KATSUTA : Alto Saxophone

GUEST MUSICIAN
KAICHI KUROSE : Drums
AKIHITO TOKUNAGA : Electric Bass
 
11TH DIMENSION “KEY”-1
11th Dimension "Key"
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