『GROOVY』の3曲目は【WILL YOU STILL BE MINE?】(以下【ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン?】)。

 【ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン?】における,レッド・ガーランド名演には舌を巻く。これぞ“パウエル派”を完全に消化しきった「ザ・レッド・ガーランド」のオリジナリティ!

 例の“連続コロコロ”が“パウエルばり”の超高速で炸裂する! 一人で表と裏メロの二役をこなし,なおかつスイングしている。
 それなのに不思議とハード・バップ特有の重苦しさは感じられないのである。これこそレッド・ガーランドの“巧みの業”!

 51秒からの前半のピアノソロがレインボー! 3分2秒からの後半のピアノソロがスコール!( ← 意味不明でしょうが,こう表現するのが最適でしょう。自信あります。)

 ハード・バップ好きには,スゴ技を“サラリ”と聴かせてしまうところが,逆に物足りなく感じるのかもしれないが,管理人にはこの程度の“重さ”が丁度良い。
 これ以上,バド・パウエルに“肉薄”してしまうと,おいそれとレッド・ガーランドに手出しできなくなってしまう。
 そう。レッド・ガーランドには悪いが,いつまでも横綱=バド・パウエルの“露払い”でいてほしいと思っている。

 
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ARTHUR TAYLOR : Drums

GROOVY-1
GROOVY
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詩編23編 神は私の牧者
大西順子 『クルージン