LIVEの楽しみの一つはステージング! 今回は矢野沙織のビジュアル面,パフォーマンス面について触れてみます。

 まずビジュアル面。正直面食らった! でかい!(矢野さん,矢野沙織ファンの皆さん,気にされていたら誠にすみません)。
 まだまだ幼い“沙織ちゃん”,と勝手にジャケットだけでイメージしていたこちらの思い違いでした。
 18歳といえばもう立派な大人なんですね。中には丸の内OLとして働いている人もいるのかも…。本当,これらからはCDの聴き方が変わるくらいビックリしました!
 最初は「これが16歳?」と信じられなかったのに,いつしか「よちよち,よく頑張ってるね」という感じで応援してきた自分がとても恥ずかしくなりました。だからあんな深い音色を出せるのか? 妙に納得です。

 続いてパフォーマンスですが…。ここが唯一の不満。
 サックスに限らずリズム隊以外のフロントマンには,必ず手待ちの空き時間がやって来る。今回のステージでもサイドメンの長いソロが随所にフューチャーされていた。
 さて,問題はこの時間の矢野沙織の振る舞いである。聴衆と一緒にソロに耳を傾けるわけでもなく,かといって隣りで踊るわけでもビートをとるわけでもなく…。
 ただの棒立ちだったのである。これはいかん。

 もちろんLIVEの楽しみ方は人それぞれである。ただただ「良い音楽を聴かせてくれればそれで満足」という人も多いかもしれない。しかしそれならCDを繰り返し聴き込めばいいと思う。
 誤解があっては困るので補足しておくが,この意見は100%音楽目当てでLIVEに来る人を排除するものでは決してない。ここで言いたいのはCDの聴き方についてである。

 みなさんにも“お気に入りのCDを聴き飽きるまで聴いた”という経験があることだろう。しかしそれでも懲りずにそのCDを聴いてみる。するとどうだろう。“もう聴き飽きた,すっかりフレーズも覚えてしまった”と思っていたはずなのに,必ず何か新しい発見がある。
 体調のせい? 時間帯の違い? オーディオ・システムをいじってみたから? 理由はどうあれ“以前とは必ず違う印象を受ける”。そう。CDを聴く意義はここにある!

 ついでながら,そのような経験をしたことがないという人にジャズは向いていないと思う。無理してジャズを聴いているのでは? 背伸びせずにロックやポップスを楽しめれば十分なことと思う。本音トークで申し訳ない。

 さて,そういうことで管理人は,CDではどうあがいても決して見ることなどできない,パフォーマンスを楽しみにLIVEへ出かけている。
 今まで見てきたサックス奏者はみなエンターテイナーだった。おかげで彼らのCDをじっくりと聴き直す時,LIVEでの演奏シーンが浮かんでくる。雑誌を読んでも同じ。「あぁ,あの人ならそう語るかもしれない」。そう共感できるのである。ジャズの楽しみ倍増なのである。

 そこで管理人から矢野沙織への勝手な提言。まだ若いから? それとも照れくさいの? でも矢野さんのパフォーマンス目当てに会場へ足を運んでいる熱心なファンも大勢いるんです。ステージ上では自分のパート以外でも注目されていることを忘れないでいてください。
 これからその部分だけ勉強してくださったら,次は聴衆の反応に合わせて演奏を変化させられる,もうワンランク上のジャズ・ウーマンになれることと思います。

 以上,好き勝手なLIVE評です。沙織ちゃん,矢野沙織ファンの皆さん,後半の苦言を,名もない1ファンからの愛のムチだと受けとめ,どうぞお許しください。
 管理人はこれからも『矢野沙織』を大・大応援していきます!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

 
YANO SAORI-1
YANO SAORI
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



出エジプト記14章 イスラエルは紅海を渡る
エロール・ガーナー 『コンサート・バイ・ザ・シー


06.DON’T EXPLAIN
07.BOHEMIA AFTER DARK
08.( 不明。BNへ行っておられた心優しいどなたか。管理人へ教えてください。 )

アンコール:
09.CONFIRMATION