アナログレコード

 『POLITICS』の7曲目は【HELIX】(以下【ヘリックス】)。


 【ヘリックス】は“超クール”なジャズ・ナンバー! そこへフュージョン特有の“キメ”が入ってくるからたまらない。これこそイエロー・ジャケッツの“新・お家芸”! いい。

 冒頭から続くテーマが素晴らしい。一音でリスナーの耳を釘付けにしてしまう,この緊張感がヤバイ。
 やはりイエロー・ジャケッツは,ラッセル・フェランテキーボードでできている。このアコースティックとエレクトリックの絶妙な調合具合が,イエロー・ジャケッツの“個性”である。

 …と,褒めちぎりたいところであるが,熱烈なファンとしては,ここまで完成度が高いとさらなる高みを求めてしまう。つい欲がでてしまう。
 例えば1分15秒からのピアノ・ソロ。ここはもっと“がっつり”きてほしかった。

 “無いものねだり”でもう一つ。3分10秒からのマーク・ルッソアルト・ソロ。このアルト・サックスの音色は,疑似ソプラノである。いや,疑似ウェイン・ショーターと言ってもいい。
 どうせ“疑似ショーター”するのなら,ソプラノではなく,テナー・サックスしてほしかった。以上。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

YELLOWJACKETS
RUSSELL FERRANTE : ALL KEYBOARDS
JIMMY HASLIP : 5-STRINGS BASS
MARC RUSSO : SAXOPHONE
WILLIAM KENNEDY : DRUMS

GUEST MUSICIANS
ALEX ACUNA : PERCUSSION
STEVE CROES : SYNCLAVIET


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