『11TH DIMENSION “KEY”』の3曲目は【SOMEDAY】。


 【SOMEDAY】は“甘~い”ミディアム・ナンバー。雄大でスケール感ある“懐の深い”ギター・サウンドに,力みのかけらもないアルト・サックス本来の音色が溶けあっていく!
 これぞ,エレクトリックなのにアコースティック! DIMENSIONには数少ない“牧歌的”トラックが,じわじわと胸に染みる,例の“アレ”である。

 【SOMEDAY】は『KEY』のコンセプトを“地”でいく,サラリとした梅酒であるが,例えば1分58秒からの増崎孝司ディストーション・ギターには“ディメ本来の香り”がプンプン漂っている。そう。香りを楽しむブランデーである。

 2分58秒と3分3秒で2回登場する小野塚晃の“コロコロ”アクセントが実に気持ちよく(鼻に舌に喉に)耳に残る。その後,3分17秒までの3人の一連の流れがもう最高! 新境地を開拓しきった3人の“笑顔”が音を通して伝わってくる。それがうれしくて,このパートばかり繰り返し聴いたものである。
 【SOMEDAY】と言えば,管理人にとっては,CDプレーヤーの「A-Bリピート」が大活躍した,想い出の一曲である。

DIMENSION
TAKASHI MASUZAKI : Guitars
AKIRA ONOZUKA : Keyboards & Programming
KAZUKI KATSUTA : Alto Saxophone

GUEST MUSICIAN
NOBUO EGUCHI : Drums