
『HERE’S LEE MORGAN』の1曲目は【TERRIBLE “T”】(以下【テリブル “T”】)。
【テリブル “T”】は,実に活きの良い,そしてバランスの良い演奏。“いい時代のジャズ”している!
ポール・チェンバース〜アート・ブレイキー〜ウイントン・ケリーと「大御所」リズム隊が一人づつ加わり,テーマで一気にリー・モーガンとクリフォード・ジョーダンがのっけてくる!
一人一人の音が粒立ち,だれかが突出することはない。全員一丸となって“新しい”ジャズの創造に挑戦する。そこが“いい時代のジャズ”なのだ。
例えば,このメンツで並べられると“角落”であろうクリフォード・ジョーダンのテナー・ソロもチリバツ! 2分1秒からの,鳴り物入りで登場しては絶賛〜大手を振って退場するアドリブが圧巻。全員対等のクインテットの完成形は,誰がアドリブをとろうとも実に素晴らしい。
やはり最高のアドリブは最高のインタープレイ=インスパイアの延長線上にある!
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LEE MORGAN : Trumpet
CLIFFORD JORDAN : Tenor Sax
WYNTON KELLY : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ART BLAKEY : Drums

ヒアズ・リー・モーガン

コメント
コメント一覧 (2)
共演者が変わると,とたんに音楽も変化するから不思議ですよね。