
驚くなかれ! 答えは録音当時?日本の現役高校生=松永貴志“その人”である。(正確にはBN録音ではなく買い取り販売であるが…)
このビッグ・ニュースに日本のメディアが喰いついた! その一つの“か・た・ち”が,読者の皆さんも毎晩耳にしているかも知れない,テレビ朝日系「報道ステーション」テーマ曲『OPEN MIND』(以下『オープン・マインド』)である。
しかし…。管理人が矢野沙織ファンだからそう聴こえるだけ? いや,あの番組オープニングの20秒間の演奏は,完全なる矢野沙織のソロ・パート。
そう。『OPEN MIND − ORIGINAL TV VERSION』でのあの編集は矢野沙織を聴くためにある。ズバリ,あの編集指針は正しいと思う。
しかし『オープン・マインド』の真実は,松永貴志“その人”を聴くためにある! 管理人が矢野沙織ファンでなかったら,何であんな編集にしたのかと文句の一つも言いたくなるだろう。
真実の『オープン・マインド』のハイライトは,古舘伊知郎のご挨拶により,フェードアウトしていくピアノ・ソロ! 矢野沙織のアルト・サックスを選んだ編集者を最後まで悩ませたであろう。こちらも天才的な名演である。
松永貴志のアドリブは,矢野沙織の引き立て役に収まってしまった自分に対する憤り。そして“俺がこのユニットのリーダー&作曲者である”との強い意思表示を感じてしまう。このジャズ・ピアノに“ビンビン”感じてしまう。
『オープン・マインド』で,10代にして一時代を築き上げた松永貴志であるが,その後の彼について語るのは少し厳しい。勿論,まだまだ20歳。松永貴志の将来はこれからである。
しかし管理人が松永貴志にマイナス・イメージを持っているのは,若くして天才と謳われたゆえの“弊害”である。自分のスタイルを確立し大成功したとなれば,誰しもそのスタイルを継続して追い求めたくなるものだ。

そう。無意識のうちにパターン化,マンネリ化という“罠”にはまってしまっているのでは?
松永貴志の才能はこんなものではないはずだ。『オープン・マインド』を超える名演を早く聴かせてほしいと思っている。
01. Open Mind - original TV version
02. Open Mind - Takashi Matsunaga version
03. Open Mind - Saori Yano version
(サムシンエルス/SOMETHIN'ELSE 2004年発売/TOCP-40174)
コメント
コメント一覧 (2)
行間を読んでくださり大変うれしいです。そうなんです。松永貴志は「できる子」ですので,このレベルで落ち着いて欲しくはないのです。もう一度BNで世界へ!