『CLOSE−UP』の3曲目は【LESLEY ANN】(以下【レスリー・アン】)。
【レスリー・アン】は“ザ・ドラマティック”! 幻想的なリッキー・ピーターソンのエレピが,静かな静かな“寒色系”の音世界を描き出し,そこへ“暖色系”のビビットな色彩が入り混じっていく。これが全て水彩画の柔らかさ!
サンボーンをフューチャーするハーモニーがついて回るが,サンボーン色を打ち消す,重ね塗りの重厚感など微塵もない。
デヴィッド・サンボーンもリッキー・ピーターソンも素晴らしいのだが,寒色系〜暖色系の“ザ・ドラマティック”仕掛けは,全てマーカス・ミラー・プロデュースの賜物! 要所要所でフィルインする,ジェフ・ミロノフのアコースティック・ギターに,こころ・ときめいてしまう。 → かたやハイラム・ブロックのエレキ・ギターは何処?
プロデューサー=マーカス・ミラーが起用した,トータルで超絶なベーシスト=マーカス・ミラーのベース・ワークが効いている! サビ入りでの「せーの」の掛け声もそうだが,何よりもカウンターのベース・ラインが素晴らしい! ハイテクについては,3分35秒,3分50秒での早弾き&スラップが聴き所である。
サビにおけるデヴィッド・サンボーンの独唱は1番のみ。2番〜4番はマイケル・ラフとの大競演! 1+1=3になった瞬間が記録されている。名演である。
DAVID SANBORN : Alto Sax
MARCUS MILLER : Bass, Keybords
RICKY PETERSON : Electric Piano
VINNIE COLAIUTA : Drums
JEFF MIRONOV : Acoustic Guitar
HIRAM BULLOCK : Electric Guitar
PAULINHO DA COSTA : Percussion
MICKAEL RUFF : Vocals
コメント
コメント一覧 (2)
見逃したぁ。近年のサンボーンは「渋オヤジ」に思いますが,それでもワクワキ&ドキドキものです。へたこいたぁ。