『TONIC』の1曲目は【INVOCATION】(以下【インヴォケイション】)。

 【インヴォケイション】は,90%アドリブの難曲である。残念ながら,耳が“置いて行かれる”実感がある。これは凄い!

 オープニングの1分間は,静寂に包まれた民族音楽的アプローチであるのだが,ここで早くも「誰を追いたかけたらよいのか」が分からなくなる。3人とも好き勝手に演奏しているようでいて,きっちりとまとまっている。この“類まれな成熟度”が“最先端”ピアノ・トリオの証しである。

 管理人の中で長らく【インヴォケイション】は,続く【アフリーク】への“プレリュード”的位置付けにあっのだが,最近は【インヴォケイション】を【アフリーク】の“引き立て役”として聴くのはもったいない,と思うようになってきた。

 「メデスキ,マーチン&ウッド」は,いつでもそうだが,曲毎の主題などあってないような音楽。それがジャズジャム
 それでも強引にテーマを探してみると,4分15秒からのクリス・ウッドベース・ラインであろう。そこへジョン・メデスキピアノが“ガツッ”と一音,力を込めて“のっかってくる”感じのアクセント!

 
MEDESKI, MARTIN & WOOD
JOHN MEDESKI : Piano, Melodica
BILLY MARTIN : Drums, Percussion, Mbira
CHRIS WOOD : Bass

TONIC-1
TONIC
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詩編57編 神の翼の下に避難する
SHAKATAK 『ゴールデン・ウイング