
9・11。ジョー・ザビヌル氏が永眠されました。遅ればせながら哀悼の意を表します。
ジョー・ザビヌル氏は,紹介不要のジャズ・ジャイアント! キーワードは,キャノンボール・アダレイ〜マイルス・デイビス〜“栄光の”ウェザー・リポート〜ザビヌル・シンジケート! 彼のキャリアについて詳細を語るなら紙面が幾らあっても足りないに違いない。
そんな超ビッグなジョー・ザビヌル氏であるが,ジャズ/フュージョン初心者には??かも…。
そこで『Z(ジー)』!? 『Z』とは“ちょいワル”『LEON』の二匹目のドジョウ? 「青二才禁止」! 粋な爺(じぃ)を目指すための日本初のシニア向けファッション雑誌!
ジョー・ザビヌル氏を知らない人でも『Z』の表紙の人と言えば,すぐにピンと来るのでは? ← んなわけないか。
管理人がジョー・ザビヌル氏について語るなら“衝撃!”と言う言葉が多くなる。ジョー・ザビヌル氏こそ,正真正銘「音の魔術師」であった。あの超重量級鍵盤装置から発せられる“ゴージャスな音”に何度も“衝撃”を受けたものだった。そう。ザビヌル氏こそ,ジャズ/フュージョンの黄金期を支えた「天才」であった。
しかし管理人がジョー・ザビヌル氏から受けた最大の“衝撃”こそ『Z』の表紙モデル! なぜって? 以下の「ジョー・ザビヌルの全表紙コレクション」を見ていただければ明らかなように,彼はちっとも格好良くないのだから…。
これは加齢から来る容姿の衰えなどではない。女の子に黄色い声で騒がれたであろう,人生一番のモテ期=ウェザー・リポートの全盛期においてさえ「ラーメン屋のオヤジ」仕様?のニット帽を被っていた。そんな“ダサダサ”ジョー・ザビヌル氏がファッション雑誌の“表紙モデル”になるとは…。
仲間内で毎号毎号,大笑い&クスクス笑い。例えば“書道をたしなむ”ジョー・ザビヌル氏の姿など,世界中のジャズ/フュージョン・マニアの一体誰が想像できようか…。
しかし悲しい現実。悲しい別れ。もうそんなジョー・ザビヌル氏はこの世にいない。もう『Z』のコミカル表紙を見られない。『Z』の2007年12月号が発売になった。最後にもう一度,ジョー・ザビヌル氏の『Z』での遺影を見れるものと期待していたのだが…。
『IN A SILENT WAY…』。安らかにお眠りください。
『Z(ジー)ZZZ…』。安らかにお眠りください。
●ジョー・ザビヌルの全表紙コレクション
コメント
コメント一覧 (4)
このコメントいつにも増して素晴らしい! 短い言葉で多くを言い当てておられます。確かにザビヌルには「沈黙」がふさわしいことと思います。
今回のセラビーさんの力の抜けた文章、とても楽しかったです。私もヨーロッパの人は、本当に不思議だと思ったことが何度もあります。
ヨーロッパのテレビ番組で、ポール・モーリアのコンサートのもようをやっている時、客席で髪の毛を振り乱して全身全霊でノッている人がいたのでした。
きっとあっちの人は、クラシックであっても、心の中の不思議な部分で感じたり感動しているのかもしれません。
「力の抜けた文章」とは,うれしい褒め言葉でした。
ジョー・ザビヌルの“ツボ”は知りませんが,頭の中をイメージした彼の音楽の“ツボ”は少しは分かったつもりで〜す。