『PORTRAIT IN JAZZ』の10曲目は【BLUE IN GREEN(TAKE 3)】(以下【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】)。
【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】の“叙情性”に,ビル・エヴァンス“らしさ”が溢れている。
活字で伝えるのは難しいビル・エヴァンスの“らしさ”とは,ソフトな曲調であればあるほどマッチする,あのハリのある強靱なピアノ・タッチ! 一音必殺=ビビットなのに淡い色彩!
そう。ビル・エヴァンスの奏でる“線”は,くっきりと極太で描かれているのだが,その色選びが常に薄めの寒色系=“幸薄そうな”雰囲気のブルー&マイナー! やはり“叙情性”と表現するのが簡潔で一番であろう。
管理人にとって“酒場で聴く”ジャズメンの代表格こそ,ビル・エヴァンス“その人”なのだ。
2分42秒から3分23秒までの“グイグイ”感情を押してくるピアノの中にビル・エヴァンス“らしさ”がある!
BILL EVANS : Piano
SCOTT LaFARO : Bass
PAUL MOTIAN : Drums
コメント
コメント一覧 (2)
さすがはBLUE LIFEさんのフェイバリット・ジャズメン! こんなに素晴らしい批評文,私には書けません。おっしゃる通りです。師匠と呼ばせてください。