『T.K.』の8曲目は【COLOUR OF LIFE】(以下【カラー・オブ・ライフ】)。

 【カラー・オブ・ライフ】は,お洒落でダンサブルなジャズファンク! 【カラー・オブ・ライフ】で,伊東たけしサックスを吹く意味があるのだろうか?

 無理を承知で「意味がある」と思いたい。わずか30秒足らずではあるが伊東たけしのファンなら“歓喜できる”聴き所がある。【カラー・オブ・ライフ】は捨て曲ではない。喰わず嫌いは損をする。

 ズバリ,2分44秒から3分12秒までのモールス信号的,同じフレーズの繰り返し! その中に1つとして同じフレーズは存在しない。
 伊東たけし・ファンなら,微妙なアーチキュレーションの変化を聴き分けることができるはず? フェイクすることはないが,全部をきれいに吹き分けている。
 ジャズ・サックス・プレイヤー=伊東たけしを感じることができるのだが,それにしても出番が少ないのが不満である。

 なお余談であるが『T.K.』の全8トラックの中で,唯一【カラー・オブ・ライフ】だけでベースが使われている。やっぱりベースファンクグルーヴを演奏するには重要だよなぁ。

 
TAKESHI ITOH : Alto Saxophone
PHILIPPE SAISSE : Keyboards, Synthesizers, Programming
CARL JAMES : Bass
DON ALIAS : Percussion
CURTIS KING : Lead Vocals, Background Vocals
LANI GROVES : Additional Vocals, Background Vocals
LISA FISCHER : Background Vocals

T.K.-1
T.K.
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



裁き人の書18章 ダン族は土地を探す
チェット・ベイカー 『チェット・ベイカー・シングス