『EMERGENCY!』『EMERGENCY!』の3曲目は【WHERE】(以下【ホエア】)。
「どこへ行くの?」のフレーズで始まる【ホエア】こそ「ライフライムよ,どこへ行くの?」である。
【ホエア】の前半は,ジョン・マクラフリンのアドリブ一択である。ジャズとロックをフレーズ毎に“行き来”しながら,誰も踏破したことがない最高到達点へと昇り詰める。この唯一無二なギター・ソロは,ジョン・マクラフリンが切り開いた“新次元な”音世界であろう。
7分35秒からのトニー・ウィリアムスの大プッシュで一気に【ホエア】の景観が変化する。それまでラフに弾いていたラリー・ヤングのオルガンが,突如ギター寄りに流れ出す。
2:1となったトニー・ウィリアムスが,そうはさせじと2人を抑えにかかるのだが,ここでのトニー・ウィリアムスの戦略が素晴らしい! パワーや手数で圧倒しようとするではなく,まるで“メロディを奏でるかのごとく”颯爽と疾駆する!
残念なのは「ライフライム」の完成度の低さ。“歌う”ドラマー=トニー・ウィリアムスのメッセージがジョン・マクラフリンとラリー・ヤングの耳に届いていたかが疑問が残る。
“歌う”ドラマーを置き去りにギターとオルガンはアドリブで答えようとしている。ここはトニー・ウィリアムスと同じ言語=インタープレイに徹してほしかった。
THE TONY WILLIAMS LIFETIME
TONY WILLIAMS : Drums, Vocal
JOHN McLAUGHLIN : Guitar
LARRY YOUNG : Organ
オバデヤ書 ヤコブの子孫の復興
アーチー・シェップ 『ファイアー・ミュージック』
「どこへ行くの?」のフレーズで始まる【ホエア】こそ「ライフライムよ,どこへ行くの?」である。
【ホエア】の前半は,ジョン・マクラフリンのアドリブ一択である。ジャズとロックをフレーズ毎に“行き来”しながら,誰も踏破したことがない最高到達点へと昇り詰める。この唯一無二なギター・ソロは,ジョン・マクラフリンが切り開いた“新次元な”音世界であろう。
7分35秒からのトニー・ウィリアムスの大プッシュで一気に【ホエア】の景観が変化する。それまでラフに弾いていたラリー・ヤングのオルガンが,突如ギター寄りに流れ出す。
2:1となったトニー・ウィリアムスが,そうはさせじと2人を抑えにかかるのだが,ここでのトニー・ウィリアムスの戦略が素晴らしい! パワーや手数で圧倒しようとするではなく,まるで“メロディを奏でるかのごとく”颯爽と疾駆する!
残念なのは「ライフライム」の完成度の低さ。“歌う”ドラマー=トニー・ウィリアムスのメッセージがジョン・マクラフリンとラリー・ヤングの耳に届いていたかが疑問が残る。
“歌う”ドラマーを置き去りにギターとオルガンはアドリブで答えようとしている。ここはトニー・ウィリアムスと同じ言語=インタープレイに徹してほしかった。
THE TONY WILLIAMS LIFETIME
TONY WILLIAMS : Drums, Vocal
JOHN McLAUGHLIN : Guitar
LARRY YOUNG : Organ
オバデヤ書 ヤコブの子孫の復興
アーチー・シェップ 『ファイアー・ミュージック』
コメント一覧 (4)
『“歌う”ドラマーと同じ言語・・・』と言う表現、相変わらず見事ですね。歌うリズムを叩くドラマーも数少ないと想いますが、ドラマーが叩いている歌を聴くことができるリスナーも数少ないと・・・。私もドラムの歌を聴き取れるように精進しなければと想ったしだいです.
歌うリズム・・・いいフレーズです。今度使わせていただきます!
まだ音楽で会話できていない「ライフタイム」がいます。
「歌うリズム」。気に入っていただき光栄です。ただし私のレヴューは妄想も入っていますので,用量・用法にはご注意ください。( ←風邪薬のCM風 )