『MODERN BEAT』の6曲目は【CHARCOAL BREAK】(以下【チャコール・ブレイク】)。

 清水興の“例の合図”でムチ打たれる【チャコール・ブレイク】だけに,さぞギンギンでガンガンなトラックと思いきや,この何とも言えない「軽やかさ」!
 そう。【チャコール・ブレイク】は70年代フュージョン・サウンドの名残雪である。

 ボブ・ジェームス“もどき”な中村建治キーボードが鳴るや否や,青柳誠テナー・サックスが“牧歌的なまろみ”と共に登場する。ロングトーンが心地良い。
 岩見和彦の“全編シングルノート”のギターがヤバイ! 2分13秒からのアドリブが「メロウなのに渋い」大名演である。

 “ゆったり目”のベース・ラインと“忙し目”のシンバルが妙にツボに入ってしまう独特なグルーヴ! やはり清水興の“フッ”は和田アキ子の“ハッ”以上に強力であった。

 
NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

MODERN BEAT-1
MODERN BEAT
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