“音楽の祭典”2007年度のグラミー賞は,エイミー・ワインハウスが,最優秀レコード,最優秀楽曲,最優秀新人の主要3部門を含む5部門を受賞。カニエ・ウェストも4部門を受賞。
…と,アメリカ全土はこの両雄の話題で持ちきりかと思いきや,メディアの関心事は民主党の大統領選挙一色。そこへ来てグラミー賞最大のニュースが,バラク・オバマ氏の最優秀朗読アルバム受賞! いや〜,恐るべし英米二重世界強国。
ん? ジャズ/フュージョン以外はどうでもよかったですね。
早速「アドリブログ」の本丸『FIELD 10 − JAZZ』の受賞作の発表で〜す。
★ River: The Joni Letters /
Herbie Hancock
★ Avant Gershwin /
Patti Austin
★ Anagram /
Michael Brecker, soloist /
Track from : Pilgrimage
★ Pilgrimage /
Michael Brecker
★ A Tale Of God's Will (A Requiem For Katrina) /
Terence Blanchard
★ Funk Tango /
Paquito D'Rivera Quintet
管理人の1年前の予想通り,グラミー賞の“常連”マイケル・ブレッカーが貫禄の2冠達成!
でもでも自分でもビックリ。マイケル・ブレッカー・ファンとしては受賞の知らせをうれしく思うはずなのに,うれしくなかった。複雑な気持ちがした。どうもデキレースっぽくて“しっくり”こなかったのだ。
超ド級豪華メンバー・フルサポートの「Category 48」は当然として「Category 47」=2007年最高のインプロヴィゼーションの称号は違うのではないか?
あっ,いや,これはマイケル・ブレッカーを世界一のインプロヴァイザーと認めた上での感想です。要するに,絶好調ではないマイケル・ブレッカーの“ネーム・バリュー”だけで受賞を選出するのは,当のマイケル本人に失礼に思えたものでして…。
仮に今日もマイケル・ブレッカーが生きていて,受賞の知らせを聞いたとしたら,盟友たちと共に勝ち得た「Category 48」の栄冠については大喜びするであろうが,自分の演奏に納得できていないのに「Category 47」受賞と聞かされても,ただ戸惑うだけではなかろうか…。
すみません。マイケル・ブレッカーには特別な思い入れがあるものでして…。
さらに管理人に追い打ちをかけたのが,ハービー・ハンコックの『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』の「最優秀アルバム受賞」のビッグ・ニュース!
ジャズのアルバムが「最優秀アルバム賞」を受賞するのは43年振りの快挙だそうで,全くのノーマークで驚き惑ったのだが,そのこと以上に『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』が,世界一のジャズ・アルバムの評価を通し越して「降って湧いた」世界一のポピュラー音楽の名盤扱いに戸惑うばかり…。
明後日にはハービー・ハンコックのグラミー受賞履歴を緊急UPいたします。
マルコ3章 12使徒
カーティス・フラー 『ブルースエット』
…と,アメリカ全土はこの両雄の話題で持ちきりかと思いきや,メディアの関心事は民主党の大統領選挙一色。そこへ来てグラミー賞最大のニュースが,バラク・オバマ氏の最優秀朗読アルバム受賞! いや〜,恐るべし英米二重世界強国。
ん? ジャズ/フュージョン以外はどうでもよかったですね。
早速「アドリブログ」の本丸『FIELD 10 − JAZZ』の受賞作の発表で〜す。
Category 45 - Best Contemporary Jazz Album

Herbie Hancock
Category 46 - Best Jazz Vocal Album

Patti Austin
Category 47 - Best Jazz Instrumental Solo

Michael Brecker, soloist /
Track from : Pilgrimage
Category 48 - Best Jazz Instrumental Album, Individual or Group

Michael Brecker
Category 49 - Best Large Jazz Ensemble Album

Terence Blanchard
Category 50 - Best Latin Jazz Album

Paquito D'Rivera Quintet
管理人の1年前の予想通り,グラミー賞の“常連”マイケル・ブレッカーが貫禄の2冠達成!
でもでも自分でもビックリ。マイケル・ブレッカー・ファンとしては受賞の知らせをうれしく思うはずなのに,うれしくなかった。複雑な気持ちがした。どうもデキレースっぽくて“しっくり”こなかったのだ。
超ド級豪華メンバー・フルサポートの「Category 48」は当然として「Category 47」=2007年最高のインプロヴィゼーションの称号は違うのではないか?
あっ,いや,これはマイケル・ブレッカーを世界一のインプロヴァイザーと認めた上での感想です。要するに,絶好調ではないマイケル・ブレッカーの“ネーム・バリュー”だけで受賞を選出するのは,当のマイケル本人に失礼に思えたものでして…。
仮に今日もマイケル・ブレッカーが生きていて,受賞の知らせを聞いたとしたら,盟友たちと共に勝ち得た「Category 48」の栄冠については大喜びするであろうが,自分の演奏に納得できていないのに「Category 47」受賞と聞かされても,ただ戸惑うだけではなかろうか…。
すみません。マイケル・ブレッカーには特別な思い入れがあるものでして…。
さらに管理人に追い打ちをかけたのが,ハービー・ハンコックの『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』の「最優秀アルバム受賞」のビッグ・ニュース!
ジャズのアルバムが「最優秀アルバム賞」を受賞するのは43年振りの快挙だそうで,全くのノーマークで驚き惑ったのだが,そのこと以上に『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』が,世界一のジャズ・アルバムの評価を通し越して「降って湧いた」世界一のポピュラー音楽の名盤扱いに戸惑うばかり…。
明後日にはハービー・ハンコックのグラミー受賞履歴を緊急UPいたします。
マルコ3章 12使徒
カーティス・フラー 『ブルースエット』
コメント一覧 (2)
もう仰る通りですね。Anagramは確かにいいソロですが、妙な間が多かった気がします。これはやはりベストと考えず、体調を含めて仕方なくそうなってしまったと言ったほうが自然のような気がするのですが。
『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』は気になっていましたが、ジェニ・ミッチェルさんにそんなに馴染みがないと言う理由で私も未聴です・・・。
やっぱり“不完全燃焼”のマイケルにベスト・アドリブ賞は失礼ですよね。
でもライナーノートを読むと,ハービー・ハンコックもパット・メセニーもブラッド・メルドーもマイケルのプレイを絶賛しているから,う〜む。
【アナグラム】のアドリブも好きだけど,もっともっと極上のアドリブがありますよ。選考者の皆さん! あ〜すっきりした。