《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
 『ジャズ名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
 そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
 ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》

 「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
 今回は351位〜352位の発表です。
 


RETURN TO FOREVER-1★352.CRYSTAL SILENCE
RETURN TO FOREVER
チック・コリア
 
 
 


マイ・フェイヴァリット・シングス★352.BUT NOT FOR ME
MY FAVORITE THINGS
ジョン・コルトレーン
 
 
 


JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN★352.THEY SAY IT'S WONDERFUL
JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN
ジョン・コルトレーンジョニー・ハートマン
 
 
 


Manhattan Symphonie★351.AS TIME GOES BY
MANHATTAN SYMPHONIE
デクスター・ゴードン
 
 
 


 チック・コリアの【クリスタル・サイレンス】と来れば,ゲイリー・バートンとのデュエットであろう。この評価については,チック・コリア自身も同様であって,新録音『ニュー・クリスタル・サイレンス』が話題である。

 では『リターン・トゥ・フォー・エヴァー』での【クリスタル・サイレンス】はどうかと言えば,ジョー・ファレルソプラノ・サックスが“寒々と鳴り響く”荒涼の世界が広がっている。
 そう。ゲイリー・バートンが「美しい静寂」だとすれば,ジョー・ファレルは「荒廃の静寂」なのである。

 10人中4人はゲイリー・バートンよりジョー・ファレルを推すと思われる程,両トラックの出来は拮抗しているのだが,これだけネーム・バリューに格差が生じた原因こそ『リターン・トゥ・フォー・エヴァー』の完成度の高さであろう。他の3トラックが絶品過ぎる!
 管理人も【クリスタル・サイレンス】目当てに『リターン・トゥ・フォー・エヴァー』を聴いたことはなかったが,何とも勿体ない!

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