『TO THE STARS TOUR EDITION DISC 1』の14曲目は【JOCELYN−THE COMMANDER】(以下【ジョスリン−ザ・コマンダー】)。

 マイナー調でありながら“キャッチーな”響きがロールする【ジョスリン−ザ・コマンダー】は,チック・コリアならではのピアノシンセの“二刀流” VS チック・コリア抜きのエレクトリック・バンドとの“静かなるバトル”が聴き所である。

 1分7秒からのエリック・マリエンサルソプラノ・サックスとの絡みが【ジョスリン−ザ・コマンダー】の全体のトーンを決定づけている。“怪しげで不気味な”ソプラノ・サックスの響きがやけに印象に残る。

 1分58秒からのカラフルで動的なピアノシンセに対するは,2分35秒からの“冷めた”ギターフランク・ギャンバレギターエリック・マリエンサルソプラノ・サックスへと大化けする。

 4分6秒からの煌びやかなキーボードジョン・パティトゥッチベースとのデュオが,ジョー・ザビヌルビクター・ベイリーの後期ウェザー・リポートを彷彿とさせる。

 
CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

TO THE STARS TOUR EDITION-1
TO THE STARS TOUR EDITION
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