『PARKER’S MOOD』の7曲目は【BIRD OF PARADISE】(以下【バード・オブ・パラダイス】)。

 【バード・オブ・パラダイス】は,渡辺貞夫の愛奏曲。“明るく軽快に”渡辺貞夫お気に入りのイケメンたちと,大好きなパーカー節を吹き上げる!
 そう。【バード・オブ・パラダイス】は,聴衆のための演奏ではなく,渡辺貞夫自身の「ノビノビ&リラックス・プライム・タイム」である。

 渡辺貞夫アドリブは,チャーリー・パーカーの“完コピ”なのかもしれないが,それでもコピーを越えた感動がある。コピー“できる”その喜びに溢れた演奏である。きっと観客たちも“全てを承知で”渡辺貞夫の「チャーリー・パーカー・リサイタル」を暖かく見守ったことだろう。

 渡辺貞夫の喜びが,会場全体に伝染していく。4分13秒からのジェームス・ウィリアムスアドリブが「陽」7分18秒からのチャーネット・モフェットアドリブも「陽」。生のパーカー節を知る者と知らざる者,相互の“強み”が交錯している。

 
SADAO WATANABE : Alto Saxophone
JAMES WILLIAMS : Piano
CHARNETT MOFFETT : Bass
JEFF WATTS : Drums

PARKER'S MOOD-1
PARKER'S MOOD
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レビ記20章 心霊術
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