『BEYOND THE MISSOURI SKY (SHORT STORY)』の3曲目は【MESSAGE TO A FRIEND】(以下【メッセージ・トゥ・ア・フレンド】。
【メッセージ・トゥ・ア・フレンド】は,99%パット・メセニーの音世界である。しかし決定的な1%のインパクト,それがチャーリー・ヘイデンのウッド・ベースにある。
繊細で奥深い2人だけの会話。【メッセージ・トゥ・ア・フレンド】を聴く限り,チャーリー・ヘイデンがギターを弾き,パット・メセニーがウッド・ベースを持っても成り立つであろう“ディープな”交歓の音世界が構築されている。
そう。パット・メセニー作の【メッセージ・トゥ・ア・フレンド】をチャーリー・ヘイデンが,作者=メセニー以上に理解し“芸術”の域にまで昇華させている。
その瞬間が,3分1秒からのチャーリー・ヘイデンのベース・ソロ! これはあたかもパット・メセニーがチャーリー・ヘイデンに乗り移ったかのようなベース・ソロ。ベーシスト=パット・メセニーが弾いたであろうベース・ソロなのである。真に2人が同化した“奇跡の瞬間”の記録であろう。
さて【メッセージ・トゥ・ア・フレンド】は,パット・メセニーとジョン・スコフィールドとの共演盤『I CAN SEE YOUR HOUSE FROM HERE』の収録トラック。
管理人はてっきり【フレンド】=ジョン・スコフィールドのことだと思っていたが,ライナーノーツによると【フレンド】の真実はチャーリー・ヘイデンとのこと。まさか他の人との共演盤でラブコールを贈っていたとは…。
夢はかなう! おめでとう・パット・メセニー! HAPPY・パット・メセニー!
CHARLIE HADEN : Bass
PAT METHENY : Acoustic Guitars and all other instruments
コメント
コメント一覧 (4)
暑いですね。
滋賀県は昭和53年以来の最高気温を更新しました。
記事とは関係ないコメントで申し訳ないんですが、
僕のブログに、地元の山から望む琵琶湖の写真をアップしました。お暇があれば覗いてみて涼んで下さい。
びわ湖バレイ写真で納涼させていただきました。「制作の為の参考写真の撮影を兼ねて」との一文が見逃せません。どんな写実主義が飛び出すのでしょうね。楽しみにチェックしていますよ。
同感です。ヘイデンのベースってクセが有ると言うか独特と言うか。好きな人にはたまらないベーシストだと思います。