『SWEET HONEY BEE』の1曲目は【SWEET HONEY BEE】(以下【スイート・ハニー・ビー】)。

 ジェームス・スポールディングフルートが緩〜く飛び出し,それをフレディ・ハバードトランペットジョー・ヘンダーソンテナーサックスがカウンターでバッキングする,マヌケでゴキゲンなテーマが何度聴いても面白い。メンバー全員が笑顔&笑顔こぼれる演奏であろう。

 【スイート・ハニー・ビー】が,現代のクラブ・ジャズ・シーンでDJたちに大受けする「素材の良さ」「リ・アレンジすれば幾らでも良くなる」+もっと大勢の人に知ってほしい&楽しんでほしいと思い込めるヘンテコでダサカッコイイ・メロディー・ライン。
 素晴らしすぎる“ピアソン・ハーモニー”の代表曲である。

 8ビートでスイングするスイートなメロディーをユニゾンしつつ,要所要所でアタックを交えたバッキング・カウンターでテーマを強調していく感じは,後のクインシー・ジョーンズっぽいジャズ・ロックの雰囲気が漲っている。

 そんな中,1人でアドリブを弾き続けているのがピアノデューク・ピアソン
 ブルーノートの主役クラスを贅沢なアンサンブル要因として控えさせ,美味しいソロデューク・ピアソン1人が可憐なブロック・コードで全部かっさらう〜。

 
FREDDIE HUBBARD : Trumpet
JAMES SPAULDING : Alto Sax, Flute
JOE HENDERSON : Tenor Sax
DUKE PEARSON : Piano
RON CARTER : Bass
MICKY ROKER : Drums

SWEET HONEY BEE-1
SWEET HONEY BEE
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