NEW YORK STYLE-1 『NEW YORK STYLE』(以下『ニューヨーク・スタイル』)は,アキコ・グレース=「女キース・ジャレット」の“襲名披露”盤である。

 『マンハッタン・ストーリー』で感じたマイルス・デイビスへの発芽が「女キース・ジャレット」としての“ソロ・コンサート”スタイルであるならば『ニューヨーク・スタイル』は“スタンダーズ”スタイルのピアノ・トリオである。

 『マンハッタン・ストーリー』以上に緊密なインタープレイを聴かせるラリー・グレナディアビル・スチュアートが,ゲイリー・ピーコックジャック・デジョネットと化している。

 このスタンダードの崩しっぷりが,もろ女キース・ジャレット・トリオアキコ・グレースの提示するテーマをモチーフとした“圧巻のインプロヴィゼーション”が凄まじい。

NEW YORK STYLE-2 しか〜し「女キース・ジャレット」の名誉勲章受賞に続いて,2003年度スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞日本ジャズ賞まで受賞した名盤ニューヨーク・スタイル』であるのに,スイングジャーナル誌選定【ゴールドディスク】には選定されなかったのはなぜ?

  01. Jump
  02. Chromazone
  03. Greensleeves
  04. Smile
  05. Caravan
  06. Siciliano Through My Eyes
  07. Scarboroughfair
  08. Pray Song 〜 for Ground Zero
  09. Sixth Sense
  10. Transition (future mix)
  11. Breathe Out
  12. Body and Soul

(サヴォイ/SAVOY 2003年発売/COCB-53050)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/岩浪洋三,アキコ・グレース,菰口賢一)

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