FROM OSLO-1 “女キース・ジャレット”を襲名したアキコ・グレースが,ついにキース・ジャレットの本拠地=ECMの音を獲得した。
 『FROM OSLO』(以下『フロム・オスロ』である。

 『フロム・オスロ』は,オスロにある名門「レインボー・スタジオ」録音。さらに,ECMの約1/3の録音を手掛けてきたヤン・エリック・コングスハウスダン・ギャレットの世界有数の裏方陣から,何と共演に,あの「ヨーロピアン・カルテット」のドラマー=ヨン・クリステンセンまで迎え入れての,ECMの“クリスタルな響き”の固め打ちである。
  結果,当然のごとくスイングジャーナル誌選定【ゴールドディスク】受賞の名盤の誕生であった。

FROM OSLO-2 しかし,管理人の『フロム・オスロ批評は“今一つ”である。

 文句のつけようもない名盤には違いないのだが,このスタッフにこの共演者。そしてアキコ・グレースなら“この位出来て当たり前”だと思ってしまう。新鮮なサムシングに欠けている。
 そう。『フロム・オスロ』であるだけに,キース・ジャレット・トリオの『スタンダーズ・イン・ノルウェー』的評価になぞらえたい。

  01. New Moon
  02. Sunrise
  03. Waltz For Debby
  04. From Oslo
  05. Miles' Dance ('69)
  06. Organic Forms
  07. Peace, Searching For
  08. Golden Earrings
  09. Norwegian Wood
  10. Play, Pray In Thunder
  11. Solveig's Song
  12. Groove It Is
  13. On The Rainbow
  14. Message

(サヴォイ/SAVOY 2004年発売/COCB-53265)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/岩浪洋三,バリー・アイスラー,菰口賢一)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)