
『アナザー・ストーリー・イン・ニューヨーク』収録の10曲中8曲が新曲である。こうして「ニューヨーク三部作」の“未発表音源集”を1枚にまとめて聴いてみると,アキコ・グレースの圧倒的な“表現力”に舌を巻く。
ベーシストがロン・カーターなのかラリー・グレナディアなのか,演奏時間が2分なのか8分なのか,サックスが入っているのかいないのか,その他,スタンダードでもバラードでもクラシック調でも,どんなに演奏スタイルが変化しようとも,アキコ・グレースは常に“凛とした”自分自身の言葉で,しかも最高のピアノで物語を紡いでいる。

「究極のメイン・デッシュ」として最後に提供された“裏メニューな逸品”である。
01. Pulse Fiction (another ver.)
02. My Foolish Heart
03. Jump (another ver.)
04. When I Fall In Love
05. So Be It
06. Nostalgia
07. It Could Happen To You
08. I Want To Talk About You
09. Tribute To Trane
10. Narrative Dream of Bach (Fugue In G Minor
BWV578)
(サヴォイ/SAVOY 2004年発売/COCB-53281)
(ライナーノーツ/岩浪洋三,アキコ・グレース)
(ライナーノーツ/岩浪洋三,アキコ・グレース)
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