『HERE’S LEE MORGAN』の3曲目は【I’M A FOOL TO WANT YOU】(以下【アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー】)。

 管理人は【アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー】を“世紀の名演”の類に入れたいと思っている。メンバー全員のソロ回しに涙してしまう,とにもかくにも素晴らしいバラードである。

 リー・モーガントランペットが泣きまくっている。このニュアンスはビリー・ホリディの“絶唱”に近い。胸が締め付けられるような“キュン”とくるミュートは,一晩中聴いていたいと思わせる魅力に満ちている。
 4分30秒での,4回も溜めたドモリ口調(分かるかな?)のミュートに【アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー】への思いの丈が溢れている。

 そして「主役喰い」のクリフォード・ジョーダン降臨! 1分13秒からのテナーソロがゆったりと進行し,リー・モーガンウィントン・ケリーが絡んでくる。このタイム感が【アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー】の聴き所であろう。
 ハイライトは,3分44秒からのクリフォード・ジョーダンの“一吹き”! これぞ“ゾクッと”鳥肌もののテナー・サックスである。

 
LEE MORGAN : Trumpet
CLIFFORD JORDAN : Tenor Saxophone
WYNTON KELLY : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ART BLAKEY : Drums

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here's LEE MORGAN
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