
親元にいると家事や料理の面ではらくちんなのですが,ジャズ・マニアとしては日課であるジャズ鑑賞が楽しめないのでストレスが溜まってしまいます。読書にも飽きるとTV鑑賞となるわけですが,何せチャンネル権は両親が有しているわけで…。
それで好むと好まざるとに関わりなく,食卓を囲む時間は家族全員でTVを見るわけですが,今夜はこれで一つ得をしました。自分一人では“絶対に”見ることのない(十数年ぶり?)『第50回 輝く! 日本レコード大賞』を偶然目にしたわけですが,これが何と普段見たくても見れない衝撃映像でした。
そう。オープニングで“我らが”上原ひろみ嬢の大熱演! ひろみさんったら『ビヨンド・スタンダード』で「優秀アルバム賞」を受賞していたようです。それで歴代の大賞受賞曲のメドレーをソロイストとしてピアノで弾き倒しておりましたが,凄かったぁ! もう身体全身を使って表現しようとするものだから,まるでエリントンのピアノ・オーケストラ風! あの速さでダイナミックな演奏にトレードマークの笑顔&笑顔! いいものを見せていただいた両親に(今回も)感謝しないといけませんねっ。
オープニングのMCでは上戸彩&“愛しの”松下奈緒嬢のすぐ後ろ。そうそうたる受賞者の面々を押しのけ,上原ひろみが堂々とど真ん中に立っていました。一言インタビューを受けた後,CMを挟んで上原ひろみのソロ・ピアノの開演です。
演奏曲はワン・テイクでスタッフがOKしたのに,彼女自身が首を横に振って20もテイクを重ねた“あの”【アイ・ガット・リズム】! 途中で沸き起こった会場の手拍子が追いつけないほどの正確な早弾きが圧巻! それを幼稚園児のごとく“ニッコリ笑顔”で演ってしまうものだから,口があんぐりでした。そう言えば子供の頃,よく学校の先生に(勿論両親にも)「口を閉じるように」って怒られていたよなぁ。
上原ひろみさん,何はともあれレコ大の「優秀アルバム賞」受賞,おめでとうございます! 先日発表されたスイングジャーナル誌主催「第42回ジャズ・ディスク大賞」の金賞,制作企画賞,最優秀ジャズ・ビデオ賞受賞の“驚異の3冠達成”が余り話題にならなかった分,今回は反響が大きいのでは? もっともっと『ビヨンド・スタンダード』が売れますように!
コメント
コメント一覧 (8)
今年もセラビーさんの素敵な文章と感動を待っています。
上原さんの演奏は僕も全くの偶然で視聴しました。同じく、何年ぶりかでこの番組を見たと言う感じです。本当に興奮しましたね。偶然見ただけに本当に得した気分です。
ー追伸ー
新年早々、宣伝で申し訳ないんですが、2005年に開催した個展の準備風景などの動画をYou Tubeにアップしたのでお暇があればご覧ください。一応、僕のHPに動画のページを新規作成し、そこからリンクが張ってあります。
それでは、今年もセラビーさんにとって、また、このブログに訪れる人にとっても良い年になりますようお祈りいたします。
残る19の別テイクが聴ける日がきっと来る? 本年もよろしくお願い致します。
私こそF.Bさんの素敵な文章と感動を待っています。本年もよろしくお願い致します。
ご挨拶先を越されてしまいました。今年もよろしくお願い致します。
同じ瞬間に和仁さんとひろみさんのピアノを聞いていたんですね。このコメントでさらに得した気分になりました。
5つの動画見てみました。弟さんが撮影の個展準備は忙しさがよ〜く見えました。個人的にはバッハ2がよかったです。今年は昨年後半のデジカメよりバージュンアップして動画にも手を出されるのですか? 正に人生80年では物足りない!
実はレコ大を見たのはガキツカが始まる直前までで,食事後,別の部屋に移動してしまいました。見所がオープニングにあったと聞けば,ますます得した気分です。
本年もよろしくお願い致します。