『FIRST DECADE』の9曲目は【CARAVAN】(以下【キャラバン】)。
ジャズの定番【キャラバン】。耳馴染みのテーマとリズムの微妙な崩し。このタイム感に小曽根真のこだわりがある。
1分50秒からの小曽根真のピアノ・ソロは“薄氷を踏む”かのような綱渡り! 緊張感溢れるアドリブが決まるごとに小曽根真が大胆になっていく。
そうして迎える【キャラバン】最大の聴き所! 小曽根真が放つ,3分17秒からの低音“ブイブイ”のフレーズから連なるクラレンス・ペンのドラム・ソロ! この2人の爆発するコンビネーションに「ザ・トリオ」の真骨頂を見た思いである。
“野性的なリズムを刻む”ジェームス・ジーナスのベースが最後に大暴れして終わるのが,小曽根流【キャラバン】の味である。
THE TRIO
MAKOTO OZONE : Piano
JAMES GENUS : Bass
CLARENCE PENN : Drums, Percussion
コメント
コメント一覧 (2)
おっしゃるとおりです。ウィントンの【キャラバン】は凄いです。小曽根真の【キャラバン】には“ピアニスト”を感じています。