『TALES OF ANOTHER』の6曲目は【TRILOGY 掘曄憤焚次撻肇螢蹈検辞掘曄法

 【トリロジー】を朝一の“寝ボケ眼”で聴く。一時期,それが管理人の出勤前の習慣であった。あの脳を叩き起こす“ガツン”とかますインパクト! あのメガトン級の衝撃度は分かる人には分かるはず! 大体は毎朝同じ曲を聴いていると(それがどんな名演であろうと)飽きがくるはずなのに,衝撃波が日増しに増大するとは何事か?

 大袈裟ではなく【トリロジー】を,モダン・ジャズ史上屈指の名演に上げる友人をなんと2人も知っている。いいですか,モダン・ジャズ史上でですよ? 管理人が語らずとも,もうこの事実だけで【トリロジー】の凄さが伝わるというものです。
 …が,やっぱりやりますよ(2人の友人には内緒でねっ)。以下は管理人の独善的【トリロジー批評で〜す。

 ゲイリー・ピーコックベースソロとシンクロする,41秒からのキース・ジャレットピアノが,実にポップでキャッチー! これぞキース・ジャレットの“地”であろう。

 54秒からの3人が前進する強烈なスイング感が【トリロジー】の聴き所である。キース・ジャレットを突進へと導くゲイリー・ピーコックと,キース・ジャレットの暴走を防ぐジャック・デジョネットの変幻自在のビートは世界一である。
 キース・ジャレットのあえぎ声が聞こえ出すと,そこにフリー・ジャズスピリッツが宿っている。フリー・ジャズの演奏も偽らざるキース・ジャレットの“地”の一つに違いない。

 【トリロジー】のハイライトが,3分41秒からの狂気のピアノ! 執拗なピアノ連打の異常すぎるハイ・テンション! これは凄すぎる。恐すぎるくらいの“圧巻”の大熱演! 意識をしっかり保っていないと「もう毎日がどうなっても構わなくなる」危険をはらんだ演奏である。

 しかし【トリロジー】の本当のクライマックはまだ先である。5分36秒からの,波が一気に引いていくかのように“滑り込む”ジャック・デジョネットドラミングが肝! 場面を一気に打ち破る爽快感! あのポップでキャッチーなテーマが戻ってきた時の快感と言えば…。

 6分21秒間の【トリロジー】の全ての音数は,このラスト・テーマを演奏するためだけに存在した“産みの苦しみ”である。

 
GARY PEACOCK : Bass
KEITH JARRETT : Piano
JACK DeJOHNETTE : Drums

TALES OF ANOTHER-1
TALES OF ANOTHER
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



マタイ5章 山上の垂訓:9つの幸福
デューク・ピアソン 『テンダー・フィーリンズ