『MOANIN’』の5曲目は【THE DRUM THUNDER SUITE】(以下【ドラム・サンダー組曲】)。

 【ドラム・サンダー組曲】こそ,ドラマーアート・ブレイキーの真骨頂! 「ナイアガラ爆布」と称された,パワフルでダイナマイトな“野生児のリズム”を思う存分堪能できる。

 アート・ブレイキーにはジャズ・メッセンジャーズとは別のソロ・ワークとして『オージー・イン・リズム』の2枚の「打楽器セッション」があるが,暴言を承知で言い放とう。
 【ドラム・サンダー組曲】は『オージー・イン・リズム』の凝縮盤である。【ドラム・サンダー組曲】さえ聴けば『オージー・イン・リズム』は必要ない。事実,管理人は『オージー・イン・リズム』を中古CD屋へお嫁に出しました。

 思うにアート・ブレイキーのルーツは自称アフリカであっても,ドラミングを聴く限り“和”に近いのでは? 特にバス・タムの豪快なドラム・ロールは“ふんどしにハチマキで汗だくの大太鼓”のそれである。

 
ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS
LEE MORGAN : Trumpet
BENNY GOLSON : Tenor Sax
BOBBY TIMMONS : Piano
JYMIE MERRITT : Bass
ART BLAKEY : Drums

MOANIN'-1
モーニン
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



詩編91編 神の翼の下に避難する
小曽根真 『パラダイス・ウィングス