『TALES OF ANOTHER』の2曲目は【TONE FIELD】(以下【トーン・フィールド】)。


 【トーン・フィールド】には気をつけろ! まだ大丈夫,と思っていると,気付けばいつのまにか,それは深い,スタンダーズ・トリオの“樹海の森”へと迷い込んでしまっているから…。

 【トーン・フィールド】は,本当にゲイリー・ピーコックの書き下ろしであろうか? だとしたらゲイリー・ピーコックは名作曲家である。何度聴いても,直感とインスピレーションによる恐ろしいほど高次元のインタープレイにしか聴こえやしない!

 ところで40秒からのゲイリー・ピーコックベースソロは(自分でも理由が分からないのだが)ジャコ・パストリアスの【コンティニューム】をイメージしてしまう。
 もしや,と思い【コンティニューム】と聴き比べてみたが,管理人の思い過ごしのようである。

 富士の樹海に七不思議があるように「似ても似つかぬ」ゲイリー・ピーコックジャコ・パストリアスの両巨頭がイメージの中でシンクロする! これぞジャズフュージョンの七不思議である。

GARY PEACOCK : Bass
KEITHJARRETT : Piano
JACK DeJOHNETTE : Drums