『PARKER’S MOOD』の8曲目は【BEAUTIFUL LOVE】(以下【ビューティフル・ラヴ】)。

 渡辺貞夫の【ビューティフル・ラヴ】は,聴衆の手拍子にせきたてられたミディアム調での弾きまくりトラック! リラックスした雰囲気が産み落とす“センスの良いアドリブ”が連発している。

 長尺のアドリブがいい。起承転結を考えつつも,周りの音につい反応して完成する想定外のアドリブは,演奏しているメンバーだけの楽しみであろう。徐々に本気モードになっていく。他人のアドリブに夢中になっていく4人の様子が録音から伝わってくる。 

 思うに,きっと演奏前までは,ムーディな【ビューティフル・ラヴ】をイメージしていたことと思う。しかし,この夜のトビキリの熱演が観客をホットに仕立て上げた。もう完全なる興奮状態!
 喰いつき気味の聴衆が4人をアオル&リードしている。ライブ一番のハプニング=オーディエンスは真実である。

 
SADAO WATANABE : Alto Saxophone
JAMES WILLIAMS : Piano
CHARNETT MOFFETT : Bass
JEFF WATTS : Drums

PARKER'S MOOD-1
PARKER'S MOOD
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SHAKATAK 『シティ・リズム