『CLOSE−UP』の6曲目は【PYRAMID】(以下【ピラミッド】)。

 【ピラミッド】は,逆円柱型の【ピラミッド】である。後半に行けば行く程分厚い“グルーヴ”で覆われていく。

 マーカス・ミラーによる打ち込みとウイリアム・ジュジュ・ハウスの生ドラムに,ベースギターキーボードが絡みつくイントロでの“グルーヴ”は,ファラオのアクビであろうが,管理人にはマイルス・デイビスの“例の囁き”に聞こえてしょうがない。
 逆円柱型の【ピラミッド】の頂点に君臨するのがデヴィッド・サンボーン。泣きのアルト・サックスが“グルーヴ”に乗った定番のフュージョン・サウンドで一気に場が安定していく。

 4分27秒からのリッキー・ピーターソンエレピソロは音色といいタッチといい,渡辺貞夫と共演するデイヴ・グルーシンを連想してしまう。

 
DAVID SANBORN : Alto Saxophone
MARCUS MILLER : Bass, Keyboards, Percussion Programming
RICKY PETERSON : Electric Piano Solo, Additional Keyboards
WILLIAM JU JU HOUSE : Drums
PAUL JACKSON JR. : Guitar

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格言の書6章 神が憎む7つのもの
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