『A SQUARE SONG BOOK』の2曲目は【WHITE MANE】。

 【WHITE MANE】がいい。和泉宏隆ピアノがメインを取り,村上聖フレットレス・ベースが脇を固める最高のアレンジである。

 【WHITE MANE】とは「白い馬のたてがみ」のことだが,確かに目を瞑って聴いていると「白い馬のたてがみ」が,爽やかな風になびいている! ここは北の大地の平原である。幼ない競走馬の卵たちが,何とも無邪気に“かけっこ”している。
 そうかと思えば,ある時には「白い馬のたてがみ」に白髪が入り混じっても見える。そう。競走を終えた名馬たちが余生を静かに過ごしている。軽く小走りしている。「走るって楽しいなぁ」。そんな会話が聞こえてくる?

 【WHITE MANE】は,T−スクェアの名バラードの一曲であるが,こうして和泉宏隆ピアノ・トリオと聴き比べてみると,俄然カラフルに聴こえてしまう。
 T−スクェアがフルカラーなら和泉宏隆トリオはセピア調。伊東たけし和泉宏隆との個性の違いであろう。

 
HIROTAKA IZUMI : Piano
KIYOSHI MURAKAMI : 6 Strings Bass
MASAMI ITAGAKI : Drums

A SQUARE SONG BOOK-1
A SQUARE SONG BOOK
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