
文字通り従来の自分の殻を割って出てきた感じ。素晴らしい。小曽根真が“覚醒”した瞬間の記録である。
一聴すると,小曽根真のきれいなピアノ・ソロが“さらり&とめどなく”流れていく。
しかしこれは大変強靭な音である。強い意志力から発せられた一音一音がジャブのように効いてきてCD一枚を聴き終わる頃にはKO寸前。
小曽根真の“オーケストレーション”の才能に圧倒されてしまう。

『ブレイクアウト』こそ,小曽根真の“最高傑作”である。
ピアノ・ソロとビッグ・バンド。似ても似つかぬ『ブレイクアウト』に,後の「ノー・ネーム・ホーセズ」の原型を見る。
01. TEA UP
02. DON'T SLICE IT !!
03. WILD GOOSE CHASE
04. LAKE THUN
05. SPIN AROUND
06. PURE THOUGHTS
07. BLACK FOREST
08. DOES YOUR DOG BITE?
09. REMEMBER T.
10. MY LITTLE DREAM
11. THE DARK SHADOWS
12. BULLET TRANE
13. TIME FOR ROMANCE
(ヴァーヴ/VERVE 1994年発売/POCJ-1245)
(ライナーノーツ/成田正)
(ライナーノーツ/成田正)
コメント一覧 (2)
ゲイリーバートンとの『タイム・スレッド』のレビューをお願いします。以前、聴いたらレビューを書くとコメントを頂きましたが、お聴きになられましたか。
曲目の部分が 『スターライト』でした。ご指摘ありがとうございます。後刻修正しておきます。
現在の小曽根真もすんばらしいのですが,やっぱり個人的には『ブレイクアウト』なんですよね〜。
さて,ゲイリー・バートンとの『タイム・スレッド』ですが,すみません,まだ買っていません。
それで今月も買いたいCDたくさん買ったのですが,すぐに入手しますね。来月にはレビューも書きます!