ジャズ通とはイコール,オーディオ・マニアのことである。
 オーディオにこだわりがない,音質に無頓着なジャズ通は,正直,信用できない。

 勿論,誰がジャズ通と言おうがその点は構わない。否定もしないし,そもそも管理人に他の人を判断する権限などあるはずがない。にわかだろうがジャズ好きが周りで増えることはいいことだと思っている。だけど真剣に対等な立場で話をするのは難しい。
 仕事や友人との会話ではいつでも謙虚であることを意識していますが,オーディオにこだわらないジャズについては自分の意見を曲げられません。偏見持ちで申し訳ありません。なお直接本人に伝えることはしておりませんのでご安心を〜(態度には出ているかも〜)。

 なぜジャズ通はオーディオ・マニアになるのだろう。それは音楽を深く愛すればこそである。
 音楽とはメロディーである。いいや,音楽とはリズムである。長年そのように語られてきた。でも音楽とはそれだけはない。音色である。特にジャズの場合は音色がキーになることがある。

 メロディーやリズムには無反応な人であっても,サックスのふくよかな音色に感動することがあるし,シンバルを間近で聴いた時の気持ち良さたるや格別なものがある。オーディオとは「原音忠実再生」装置であるべきだが,これが難しい。
 ここでも音色の好き嫌いが生じてしまう。ある人にとってはいい音に聴こえても別のある人にとってはそうでもない。値段に関係なくそのようなことが起きてしまう。なので感動したあのサックスの音を再現するためには,やれスピーカーが,やれケーブルが,しまいには防音室とか電柱まで気になってしまう。そんな人がジャズについて,そのサックス・プレイヤーについて何を語るかが興味深い。こだわりがない人とは共感しづらい。これ真理。

 ということでジャズフュージョンにも好みが分かれるように,オーディオについても好みが分かれる。どちらが優れているかはナンセンス。
 問題はそこではない。オーディオにこだわりを持っているかどうか。オーディオにこだわりを持つジャズ通とは熱弁を交わしてみたいと思う。リスペクトしている。

 さて,今月より不定期で「オーディオ&ビジュアル批評」の連載が始まります。実際に管理人が使用してきたAV機器の音の傾向をレビューします。追及する理想の音が似ているのなら参考になることでしょう。
 ちなみに管理人のオーディオ機器のチューニングの基準となるのは,個人的に「世界一美しい」と思っている渡辺貞夫アルトサックス渡辺貞夫アルトサックスの生音を自宅で再現させるために組む装置。

 オーディオ・マニアの世界には,管理人が逆立ちしても太刀打ちできないマニアが,ポルシェを買えるくらいの値段をかけているマニアが,人生の空き時間を全てオーディオに捧げているマニアがごまんといます。
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