
「ザ・トリオ」の“独特の息吹”で,スタンダードが『リボーン』(『再生』の意)している。
しかし「ザ・トリオ」の,新たなスタンダードの解釈は頭では理解できるが,イマイチ心に響かない。多分に『ソー・メニー・カラーズ』からの反動である。
『リボーン』はいい演奏だとは思うが,何分“暗い”のだ。
これには『リボーン』の“裏テーマ”である「反戦&平和」というイデオロギーが音楽に影響してのことであろう。某有名ジャズ批評家は(多くのジャズ・ジャイアントたちの破天荒な生涯を考慮しての保険なのであろうが)ジャズメンの私生活と音楽とは無関係と主張するが,管理人はそうは思わない。音楽として表現されるその音は,その音楽家の“内なる人”と密接に関係がある。

最後に残るは『リボーン』のハイライト=小曽根真の弟分=“ソルト”塩谷哲の【プレイ】(【祈り】)である。
01. Reborn
02. Pennies from Heaven
03. A Handful of Stars
04. Caravan
05. Miyako
06. Laura
07. DORAEMON no uta
08. Pray
09. Oceano
10. On Green Dolphin Street
11. Everything Happens to Me
12. It's All Right with Me
13. Reborn (Forever)
(ヴァーヴ/VERVE 2003年発売/UCCJ-2027)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/中西光雄,ザ・トリオ)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/中西光雄,ザ・トリオ)
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